■MG42 1942~1943年






ジャーマングレイに塗装されMGZ34が装備されたラフェッテ42。MG42の各部は極初期型の特徴があり、通常型MG42とは異なる箇所が多い。横に突き出したコッキングハンドル、調整ネジが付いたフロントサイト、ベークライト製バットストックなど。2脚本体はMG34用がそのまま流用されており、収納位置で固定するための突起金具も確認できる。また消炎器の外周中央部に加工されたリブ(赤矢印)は極初期の中でもさらに初期の生産品にしか見られない珍しいパーツ。1942年秋、ソビエト連邦。






3号戦車F型を支援する初期型のMG42。1942年、南フランス、スペインとの国境付近。




装甲兵員輸送車に搭載された防盾付きのMG42。車内にはもう一挺のMG42も確認できる。1942年、南フランス、スペインとの国境付近。








広大な大地を見下ろせる岩山に配置されたMG42。初期型MG42に明るいサンド系色で塗装された50連ドラムマガジンを装着。1942年または1943年、北アフリカ、チュニジア。










荒涼とした砂漠が広がる山岳地帯の丘に設けられたMG42の射撃陣地。複数の写真から周囲の様子がよく分かり、ところどころに植物も点在している。MG42は初期型、金属製弾薬箱は34型と41型が混じっている。1942または1943年、北アフリカ、チュニジア。




ハリコフに攻勢をかける第1SS装甲師団「ライプシュタンダルテ」。視界の悪い雪の中を進む装甲兵員輸送車の列。フロントサイトの形状から初期型と思われるMG42は対空射撃用3脚(Dreibein34)に載っており、車輌の右フロントガラスは全面がヒビ割れしている。1943年3月7日、ソ連、ハリコフ。




機関銃演習中の第1SS装甲師団の兵士。MG42は初期型、給弾手は予備銃身ケースを背負っている。1943年5月24日、東部戦線。






真新しい極初期型MG42とラフェッテ42、MGZ40を使うグロースドイッチュラントの兵士。弾薬は5発に1発が曳光弾。1943年6月、中央ソビエト連邦。






ブドウ畑で対空監視任務に就く兵士。対空3脚(ドライバイン34)に載ったMG42はスパイダーサイト、対空射撃用リアサイト、弾帯がセットされ即座に射撃可能な状態にセットされている。1943年7月、イタリア、シチリア。






シチリア島の丘の上、サボテンの間にうまくカモフラージュされたMG42が配置されている。1943年7月、シチリア。




双眼鏡で状況を確認する降下猟兵の後方に初期型MG42がダークイエロー塗装のラフェッテに搭載されている。1943年9月、イタリア、ローマ。




石垣越しに戦況を確認する降下猟兵の機関銃チーム。ジャーマングレイに塗装されたラフェッテ42は背負って運搬中のようで、ルガーP-08は運搬兵の自衛用火器。1943年9月、イタリア、バルレッタ。






ムッソリーニ救出作戦(グラン・サッソ襲撃)後に撮影された降下猟兵。50連ドラムマガジンを装着したMG42と300発ほどの弾帯が確認でき、左から3人目の兵士は初期型のFG42を持っている。垂直尾翼と翼が見える航空機は作戦に投入された軍用グライダー(DFS 230)。1943年9月12日、イタリア、グラン・サッソ。




プロゼチュニッツ親衛隊装甲擲弾兵学校でフリッツ・レントロップ(Fritz Rentrop)大尉からMG42(初期型)の訓練を受ける親衛隊ガリシア師団のロシア/ウクライナ人志願兵。1943年9~10月、チェコスロバキア、レシャン。




塹壕に設置されたジャーマングレイ塗装と思われるラフェッテと初期型のMG42。1943年10月、中央ソビエト連邦。




肩乗せ依託射撃中のMG42。前方の兵士はスリングを張って反動を抑制。右手に空のベルトリンク、左手もMG42から排出されるベルトリンクをつかんでおり回収している様子がうかがえる。1943年12月、ユーゴスラビア。




 



極初期生産型のMG42を担ぐ降下猟兵。弾薬は6発ごとに曳光弾がセットされている。1943年、ソビエト連邦。






大きな塹壕に進入する3人の降下猟兵。大量の弾帯を身に着けたMG42の射手は一つ上の写真と同一人物と思われる。1943年、ソビエト連邦。




降下猟兵が構えるMG42は初期型だがバットストックは初期型以降に採用された木製に見える。1943年、イタリア、シチリア。




ラフェッテ42で射撃訓練中の武装親衛隊兵士。MGZ40はコリメーター付き、ラフェッテ前脚には3本の予備銃身ケースも置かれている。1943年、フランス。




肩乗せ依託射撃を行う武装親衛隊の兵士。50連ドラムマガジンを装備しており、空ベルトリンクの長さからまもなく最終弾を迎える。MG42は1秒間に20発という高い発射速度のため、50発の弾薬も2.5秒で撃ち終えてしまう。1943年。




装甲兵員輸送車(Sd.Kfz.250/3)に装備された初期型のMG42。2脚は外されており、冬季迷彩の白い塗料は多くが剥がれている。1943年12月、ソビエト連邦・南ウクライナ。




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