■Gestell 40 その2





マウント基部はアルミ鋳造部品で全体が赤で塗装されている。支柱径はGestell 31と同じ13.5㎜。




左右への回転は赤で塗装されたマウント全体を手で動かすという簡易な方法。ギヤ内蔵のノブ操作式ではないので回転角度の微調整は難しい。黒い小さなノブを締めるとマウントの回転をロックする。「Fest」に回すと固定、「Los」が緩める。




支柱の左右角度を調整するノブ。表面には「回転しない!最初にクランプレバーを緩める」とある。




左側にある黒い部品がクランプレバー。




写真左がクランプレバーを締めた状態。角度調整ノブは回転しない。




クランプレバーを緩めてノブを回すと支柱角度が調整できる。複雑な角度調整機構のため支柱のグラつきが大きいGestell 31 リング調整型と比べGestel 40は高精度に固定・角度調整ができる。搭載した光学機器のグラつきは皆無。




角度調整ノブの上にある液体式の水平器。この水平器は小銃用グレネードランチャー(シースベッヒャー)の照準器にも共通で使用されている。




支柱基部の回転機構にゴミや砂塵が入らぬよう、隙間をフェルト生地でカバーしている。










脚の内側に金具が付いているためレティクル照明装置の電源となる乾電池収納ケースが写真のように装着できる。Gestell 31にはこの金具が無いので、電池ケースの置き場に困る。
















Gestell 31とGestell 40の比較。

○Gestell 31(自由雲台型)
・素早い支柱の角度調整が可能
・脚の角度をロックできる
・構造が簡易

・支柱角度の微調整が難しい
・支柱を強固に固定できない


○Gestell 31(リング調整型)
・支柱角度の調整範囲が広く微調整が可能
・脚の角度をロックできる
・重量のある光学機器が載せられる高い剛性

・支柱がグラグラする
・重量が重い
・構造が複雑で製造コストが高い


○Gestell 40
・重量が軽い
・支柱がグラグラしない
・水平器がある
・電池ケースを取り付ける金具がある

・脚の角度がロックできない
・水平方向への回転微調整が難しい




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