■運搬ケース その2
ケース底面には木材とフェルトを使いMGZ40を保護するための緩衝材がある。手前のベルトには補助照準器、右奥にはレンズ清掃用ブラシが収まる。
レンズ清掃用のブラシ。赤い柄の部分は2枚の薄い樹脂を組み合わせて巻き付けた簡素な構造。
取り外し式の補助照準器は楕円形の穴に差し込んでベルトで止める。
ボタン金具の詳細。
フタ上面の内側にも各種付属品がある。写真上方にカラーフィルターが2つ、右には照準器清掃用のブラシなどが収まる。四角いフェルトはMGZ40の上部を抑える緩衝材。
MGZ40に取り付けるカラーフィルター。MGZ34では黄色とオレンジであったがこちらは2つとも黄色である。取り付けは対物レンズではなく接眼レンズ側となる。
カラーフィルター固定ベルトのボタン金具。製造メーカーである「STOCKO」の刻印がある。このメーカーはスライドジッパーで有名な日本のメーカー「YKK」の子会社となり現在も存続している。
照準器清掃ブラシを固定するベルトの詳細。ボタン金具にも意匠が施してある。
アムトのスタンプ。「WaA326」を示すメーカーは複数存在するが1943年、44年頃だとCarl Zeissを示すようだ。
運搬ケース専用のスリング。MGZ34のスリングよりも細くなっているが長さ調整金具はMGZ34と同じ幅の広いものが使われている。在庫量の関係だろうか。
両端のフック金具には「Patent Pitter」?と読めそうな刻印がある。