■MGZ40(ジャーマングレイ) 全体写真

製造年を表す刻印が無いため明確な製造時期は不明だがジャーマングレイの塗装から、MGZ40が採用された1942年11月前後から装備品の基本塗装がダークイエローに変更される1943年2月頃までと判断できる。さらにこの照準器に使用されているグリス(使用グリスを示す刻印あり)は1942年11月頃で使用が中止となっているため、正式採用前後に生産された極初期の個体であることが推測される。











ダークイエローの個体と比較して外観形状の異なる箇所は以下の3点。

・レティクル照明装置の照明取り入れ窓の形。
・対物レンズを左右に動かすダイヤルの形状。
・上記ダイヤル横のレバー。







外装色や外観以外にダークイエローの個体と比較して異なっている点が金属の材質。外装のシルバーに見える金属部品や内部部品の多くはアルミ製(ダークイエローの個体はスチール製)。初期のMGZ40はアルミを多用したものの、アルミ資源節約のため生産途中からスチール製に変更されているようだ。これら材質の違いにより、ジャーマングレイの個体は1641g、ダークイエローの個体では1996gとなっている。

また、一見すると同じように見える内部のギアやレンズが収まる筒の部品なども、メーカー毎に寸法が異なっており互換性の無い部品が多数存在する。




刻印はシャープで深くハッキリしている。製造メーカーコード「cme」は Gebr.Wichmann を示し、「155809」はシリアル番号。水色の「○」は1942年8月頃から使われているグリスが封入されている事を示し、その横の「+」の刻印は1942年11月以降に使用が開始されたグリスを示す。これは製造時に○印の刻印が押され、その後のオーバーホール時に新しいグリスの入れ替えと共に+の刻印を追加したものと思われる。




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