■MG42接続ブラケット / Lager42













Lager42はダークイエローの個体が大戦独軍オリジナルの初期型ですべて削り出し。黒染め仕上げの個体はプレス製部品と削り出し部品が混在しており戦後ユーゴスラビア製であるが大戦中と同一形状。このほかに全てプレス製となったLager42も存在する。




製造メーカー不明の「WaA754」のバッフェンアムトが側面に打たれたLager42。ダークイエローは一般的なRAL7028の緑がかった色ではなく、黄味の強い初期に採用されたRAL番号無しのダークイエローに近い印象。




ユーゴスラビア製のLager42には裏面に独特の刻印が確認できる。形状は大戦中の独軍と全くの同一であり刻印以外での識別は難しい。













本題からは外れてしまうが、ユーゴスラビア製についての補足事項。

戦後賠償で生産工場をそのままドイツから譲り受けたユーゴスラビアはMG42の生産ラインをそのまま使ってM53というMG42ほぼそのままの機関銃を生産。これに伴って、MG用のアクセサリーも多数が生産された。一部独自の改良が施されたものもあるがこのLager42のように基本はドイツ仕様のままとなっている。

独軍アイテムをコレクションする場合、独オリジナルと思って購入したものがユーゴ製の場合もあるので要注意。海外ではユーゴ製に独軍スタンプを後入れした悪質仕様も出回っているので、ユーゴ製に打たれた刻印を知っておく必要がある。またアクセサリーに限らず、日本で流通している無可動銃のMG42も一部の部品がユーゴ製に交換されている場合もあり、これの識別にも有効。

MG関連のユーゴ生産品には共通して、サークル内に「K」や「BK」、四角の中に「K」や「2」と打たれたおそらくプルーフマークと思われる小さな刻印が確認できる。また大きな部品には「S123-45678」のようなシリアル番号が刻印される。これらの刻印はドイツ軍のバッフェンアムトのように小さな部品にまで打たれているので、詳細に確認すれば、ユーゴ製が識別可能となる。




Lager34とLager 42の比較。










クレイドルにLager42を取り付けた状態。
















バレルジャケット後部下面に設けられた2脚取り付け基部にLager42を装着する。


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