■グレネード発射器 その1
一部を除きスチールの削り出しで製作された本体は、筒状の銃身部と銃口先端に発射器を取り付ける固定部の2パーツから構成。G Gr GerはKar98k用として開発されたが、MP43・MP44やFG42などにも取付可能。
全長は249㎜、重量は817g。
各部には削り出し加工のツールマークがある一方、鋳造?のざらざらとした地肌が一部にはそのまま残る。そしてこの部分は機械で後加工された表面と比較して、黒染め仕上げではやや赤味が強く出るようだ。
銃身部。本来は内部に8条の深いライフリングが刻まれているが、ここで紹介している個体はこれが削り取られたオリジナルとは異なる状態であるためご注意いただきたい。先端側は軽量化のためか外周が一段削られて細く、反対側は太いネジ山が加工されている。
銃身の接続部。内側には銃身と結合させるネジ山、一番奥はすり鉢状に加工されている。
U字に加工された溝には小銃の銃口部分が収まる。この発射器は小銃に装填された空砲弾の装薬が燃焼する圧力によってグレネードを発射する方式のため、内部はご覧の通り穴が開いているだけの単純な構造。そのためグレネードの発射後や未装てん状態では発射器を装着したままで実弾を撃つことができる。