小型照明装置
近距離を照らすための小型のライト。内部に豆電球が取り付けられたライト本体部分と電気コード、プラグ端子という構成で、電源には4.5ボルトの乾電池を使用する。光源が弱いので懐中電灯のような使い方には向かず、暗闇の中で手元を照らす程度の使用範囲に限られるが、周囲への光漏れが少ないという特長がある。
塗装のはがれが目立つ状態であるが、下地塗装無しでダークグリーンの塗装が施されたライト本体部はアルミ製。三角の金具は何かに引っ掛けてぶら下げるためのもの。
「Busch」の刻印からMGZ34などを生産しているEmil Busch,A-G.製である。「Sr.2009」はシリアルナンバーと思われるが、生産時期を示す刻印は入っていない。
先端部を回して取り外せば、内部の電球を交換できる。
電球の光は先端部に設けられた小さな穴からのみ照射されるため、周囲への光漏れは極めて少ない。この穴は電球の中心線よりずれた位置にあるため、光源が直接見えにくい工夫がされている。
側面の黒い突起がライトのスイッチ。オン・オフの切り替え式では無く、押している間だけライトが点灯する。点灯と消灯の切り替えが素早く行えるため、点滅によってシグナルを送るような使い方も可能であるが、光源が豆電球なので近距離しか使えない。
実際に点灯させる。中心軸からずれた位置にある光の開口部がよく分かる。
照射された光はスポットライトのように円形に広がる。写真では結構な明るさに見えるが、照らすという目的では暗闇でも数メートル先が限界と思われる。
プラグ端子は他のページで紹介しているMGZのレティクル照明装置などと同一のもの。金属製カバーは本体と同じダークグリーンで塗装されている。