■工具セット運搬ケース(34年型弾薬箱)





34年型弾薬箱をそのまま運搬用のケースとして使い、内部に工具を収納する。そのため外見からは弾薬箱なのか工具箱なのかを判別することはできないが、側面に識別用として「Werkzeugkasten※工具箱」などの文字が記入されている例が多い。ここで紹介する弾薬箱本体は大戦中に生産された弾薬箱によくみられるスチール製ではなく初期のアルミ製となっている。

全体的に塗装のはがれが目立つ状態であるが、オリジナルの塗膜が残っている。アルミ地の上には赤茶の下地塗装、その上にRAL7021(ジャーマングレイ)の塗装が施されている。



弾薬箱の内側は未塗装でアルミの地がむき出し。この仕上げは多くのアルミ製弾薬箱で共通する。






弾薬箱のフタ上面には1939年製を示す「1939」と「WaA497」のバッフェンアムトがある。







弾薬箱のフタを開けると、収納ケースにきっちりと整理された工具が収まっている。



工具を使用する際には内側の収納ケースを弾薬箱から取り出す必要がある。折り畳み式の取っ手が付いているので出し入れは容易。



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