■収納工具 その2
■スパナ
幅36mmと30mmの両口タイプ。MG34機関銃の消炎器やMP40のバレルナットは36mm径のため取り外しにはこのスパナを使用する。中央には「B」と不鮮明はバッフェンアムトの刻印が入る。
■アジャスタブルレンチ
ダイヤル(ウォーム)を回転させて口径部の幅を調整できる他、ダイヤルとレンチ本体との勘合を外せる構造となっており、素早く口径部を調整できる。
どこにでもありそうな普通の工具ではあるが「マウザー社」の刻印が入ると特別感が一気に増す。1933年の製造。「D.R.P.」(Deutsches Reichs Patentの略)の刻印は「ドイツ帝国特許」を示すもの。当時ドイツで生産された工業製品にはこの刻印が多く見られる。「H」は陸軍を示すと思われる。
本体下には旧デザインのアムトが刻印されている。
■手万力
すべて削り出しで製作されており、持ち手全体には細かなローレット加工が施されるなど丁寧でガッチリとした作り。蝶ネジで開閉を調整する。
こちらも「マウザー社」の刻印が入っている。