MG34・MG42用予備部品収納ケース



機関銃用の予備部品等を入れておく金属製の収納箱。このまま兵士が携帯して持ち歩く箱ではなく、弾薬箱に機関銃の各種予備部品を収納した「Kleiner Vorratskasten」と呼ばれるツールセットの構成品で2箱がセットされている。弾薬箱に収納可能な大きさとなっており箱サイズは183×66×29㎜。








フタは金属の弾性を利用して閉じるタイプ。丁番も簡易な構造。




こちらは箱の裏側。




箱の内側は金属板によって3つに仕切られている。




箱上面には5㎜ほどの小さいアムト刻印が打たれているがメーカーを示す数字は不鮮明で読み取れず、1941年製を示す「1941」の刻印が確認できる。

ダークイエローのようなオリジナル塗装(RAL7028に近い)が良い状態で残っているものの1941年にはまだダークイエローが導入されていない。類似した色が使われている北アフリカ戦線向けの塗料で塗装されている可能性もあり、北アフリカで使用された個体かもしれないが、詳細は不明。




本来、どのような部品が収納されていたのかは不明であるが、この個体に入っている中身を紹介する。




MG42のボルトに関連する予備部品。写真左から、ファイアリングピン、エジェクター、エキストラクター、ロッキング用のローラーが2個。




全長93㎜ほどある長いネジと30㎜ほどのネジが2本。用途は不明











金属製のヘラが2種類。細長いヘラの中央には「WaA37」の薄い刻印。37を示すメーカーは3社あり「Haenel」、「Sauer und Sohn」、「Gebr.Heller」のどれかで製造したものと思われる。






ピンポンチが4本。それぞれの先端径は4㎜、3㎜、2㎜、1.5㎜。


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