■剣差し
黒い革製の剣差し。ベルトにぶら下げて鞘を収める役割を果たす。革製のほかにアフリカ戦線向けの布製があり、これは後に革の資源不足を補うために一般向けにも生産された。1942年以降は製造工程を短縮できる簡略化した仕様も登場する。
上部(写真左)は剣差しをベルトに通して吊るすためにループ形状となっている。
鞘から突き出たフック状の金具を剣差しに設けられた穴に通す事で、鞘を固定する。
裏面には製造メーカーを示す文字が刻印されているが薄く判読不能。製造年を示す「1936」から初期に生産された剣差しである。
銃剣のグリップ部を固定するバンドは騎兵用の剣差しだけについており一般兵用は無かった。しかし1939年1月の通達により一般兵士用にも追加する規定が設けられた。
剣差しに鞘を納めた状態。