■刻印 その2

リアサイト下のレシーバー右側面。「280」のバッフェンアムトが2つ。




レシーバー左側の刻印。左から、射撃試験に合格したことを示す国家鷲章と「5442d」の製造番号。バッフェンアムト刻印は縦に3つ同じものが打刻されており、やや読みにくいが「280」の数字。右側上の剣が交わった刻印は無可動銃としてイギリス国内で加工された際の承認印(94は1994年に加工)であり、大戦当時のオリジナルのものではない。その下の花びらのような刻印もオリジナルではないように思うが詳細は不明。




レシーバー左側の最も径が太い部分に打たれた射撃試験合格を示す国家鷲章と「5442d」の製造番号。番号一桁目の「2」だけは文字が細い。




レシーバー右側、薬室側面に3つ並ぶバッフェンアムト。「バッフェンアムト」の刻印はドイツ軍兵器局の検査に合格したことを示す検査印であるが、同一箇所に複数が打たれている場合、それぞれに意味があるようだ。この3つバッフェンアムトには、写真左側から「レシーバー検査印」「銃身とボルト機構、引き金機構の検査印」「銃身と照準器の組み立て、ボルト、引き金と弾倉部分の検査印」となっており、刻印を打つ位置と意味する刻印の並び順も指示書によって決まっている。




ボルト左側のレシーバー部。銃のモデル名を示す「Mod.98.」の刻印。




薬莢を引き抜くエキストラクターをボルト本体に固定するリング上面の不鮮明なバッフェンアムト。




レシーバー後部の左側に設けられたボルトストップ。上面に「26」と読める刻印。




ボルトハンドル基部に「5442」の製造番号と三角形の中に「P」のような文字が打たれたマークが確認できる。その後方、ボルトスリーブの上面には「5825」の製造番号。




ボルトスリーブ右側面には不鮮明で数字が読めない2桁数字のバッフェンアムトが2つ。




トリガーガード前方。「6567」の製造番号、「WaA655」のバッフェンアムトが2つ、大きなネジにも「41」の刻印。




マガジンベースプレートの中央に「6567」の製造番号と「WaA655」のバッフェンアムト。




トリガーガード後部の固定ネジ。緩み止め用の小さいネジは「655」のバッフェンアムト、固定用の大きなネジにも数字が打たれている。




木製ストックのほぼ中央に位置し、リコイルを受け止めるクロスボルトの左側に打たれた「655」のバッフェンアムト。本銃の木製ストックに付属する金具はバットプレートを除けばすべて「655」で統一されている。




刻印が薄く見にくい写真であるがストック右側、円形の撃針分解金具の横に国家鷲章とドイツ陸軍を表す「H」(Heer)、「WaA655」のバッフェンアムトが2つ。




木製ストックのプレス製バットストック。バッフェンアムトの番号は不鮮明ながら「gqm」のメーカーコードは
Lock & Hartenberger Metallwarenfabrik 、1941年製。




もどる