■Z.F.41(Zielfernrohr 41) その2








頑丈に造られたZF41専用となるマウント。スチールの削り出しで製作された外観は全体的に粗いツールマークが目立つ。













マウント前方の側面に設けられたレバーは銃への装着時に取り付けレールの溝と勘合して脱落を防止する。銃への着脱時にはこのレバーを必ず押す必要がある。




ZF41をマウントへ固定する上部押さえは前後共通部品と思いきや、前と後ろで異なる形状となっている。スコープ本体はこの金具を介してマイナスネジ4本でマウントに固定される。










マウントを装着する銃側のレール部。

通常のKar98kにスコープ用マウントの取り付けレールは無く、ZF41は装着できない。ここで紹介しているKar98kは通常のKar98kとして生産された銃にZF41用のマウントアダプターを取り付けたタイプ。このアダプターについては少量が生産されて実際に運用されたようであるが、詳細は不明。このアダプターも独軍オリジナルではなく近年生産された精密なレプリカ品である事に注意。

ZF41のマウントを持ったKar98kは当初より狙撃銃として生産されたタイプがほとんど。リアサイトの基部に一体で製作されたスコープマウントを持つオリジナルの狙撃銃タイプはZF41のマウントがさらに数ミリ低い位置にあり、低いマウントと木製ストックとの干渉を防ぐためにストックの一部が削られている点などが通常タイプと異なる部分。この狙撃銃タイプは現存数が少なく希少品。





銃本体への取り付けは、リアサイト左側の溝にマウント側のレールを勘合させ、固定用のロックレバーを押しながら前方へスライドさせる。




銃本体のレールに差し込んだだけではマウントにグラつきが生じるため、2つのローラーがついた金具を取り付ける。この部品によってグラつきは完全に解消される。







ローラーの側面とこれを受ける溝はどちらも斜めに加工されており、接点は面ではなく点で接する。この構造はお互いの部品精度が多少ラフでも遊びの少ない取り付けが実現できる。







ローラー部品を差し込んだら、ネジ止め。これでZF41の装着が完了。




ZF41の分解



ZF41の分解



ZF41の部品

基本的にはネジなどで固定されている部品が多いので構造を想像しながらアレコレやれば完全分解一歩手前までは容易に分解ができる。100円玉と比較すると、ネジやレンズなどの各部品がいかに小さいかよくわかる。レンズ構成は6枚7群。スコープ本体はスチール削りだしで製作されており、非常に堅固な作り。




レティクルレンズがはめ込まれたプレートと接する調整リング内側は楕円形に加工されており、調整リングの回転に合わせてレティクルが上下に動く単純な仕組み。




ZF41をのぞく。レティクルはT字型で線はかなり太い。



ZF41を使って写真中央にある赤い灯台付近を狙う。



1.5倍という長距離の精密射撃には向かない低い倍率のため灯台も少し大きく見える程度ではあるが、射撃精度の向上と狙いを定めるまでに要する時間の短縮は効果が期待できる。




ZF41の照準目線


写真左は射距離100メートル、写真右はエレベーションリングを操作して射距離800メートルにセットした状態。800メートル以上の狙撃を考慮したつくりにはなっておらず、近距離から中距離の射撃用スコープとして割り切った設計となっている。




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