■DF10×80 収納木箱 付属品 その1
木箱のフタ内側のホルダーに収まった内容一覧表の紙。
Inhaltsverzeichnis (内容)
〇Doppelfernrohr 10×80 ( 2重望遠鏡)
〇Träger (架台)
〇Meßkreis (回転台)
〇Bussole ( 方位磁針)
〇Regenschutzrohr × 2ヶ ( レインシールド・対物レンズ用)
〇Notvisier ( 照準器)
〇Stirnschutz ( 接眼レンズ用ゴム製フード)
〇Anstecklampe (レティクル照明装置)
〇Batterien für elektr. Taschenlampen × 3ヶ (4.5V 平型乾電池)
〇Behälter für Stromquelle (平型乾電池収納ケース)
〇Glühbirnen 3,5 Volt × 4ヶ (3.5V 電球)
〇Haarpinsel ( 清掃用ブラシ)
〇Putztuch ( 清掃用布)
紹介品では方位磁針、清掃用ブラシ・布が欠損している。方位磁針は現存品が全く確認できずどのような形状をしているのか不明。
■レインシールド
対物レンズへ斜めに進入する不必要な光線をカットし、雨天時にレンズへの雨粒付着を防止するためのレインシールド(左右共通部品)。スチール板を円形に丸めて接合部を溶接した堅固な作り。フード内側は光反射防止のため黒で塗装され先端は下部が斜めにカットされている。
対物レンズ外側の筒にかぶせる。合わせはタイトなので差し込むだけで脱落の恐れは少ない。
レインシールド差し込み後、上部のマイナスネジと切り欠きを嵌合させて固定する。装着したまま木箱へ収納できるため、一度取り付けたレインシールドを取り外す場面は少ないと思われる。
■照準器
DF10×80の上部に装着する目視用の照準器。高倍率の望遠鏡で飛行機などの対象物を捉える場合、おおよその方向に望遠鏡を向けても上手く視野内に捉えられない事がある。この照準器を使えばより早く対象物へ望遠鏡を向けることができる。
例えばこのような場面。飛んできた飛行機に望遠鏡を向けても方向が微妙にズレると青空一色の背景ではなかなか捉えられない。航空機の移動速度が早い場合などはさらに捕捉が困難になる。
この場合、照準器を使う。赤丸の中央 = 望遠鏡で見える箇所 なので照準器を使い目視で方向を合わせたあと即座に望遠鏡を覗くと対象物を捉えることができる。
上に設けられた2枚目のプレートの使い方や上部が円弧形状になっている理由はマニュアルがないため詳細不明。
照準器の中央付近で航空機を捉え、ここから望遠鏡を覗く。
「Y」字型の基部はアルミ製。望遠鏡側のマウントレールに差し込みネジを締める。
夜間使用時に視認性を高めるため、フレームの内側は一部が白で塗装されている。