■Dienstglas 6×30 その1



















Dienstglas 6×30は第二次大戦中のドイツ軍で最も多く使用された官給品の双眼鏡で1920年代に導入された。ポロプリズムを採用した「これぞ双眼鏡」というシンプルなデザインの小型筐体に30㎜径の対物レンズと6倍の倍率を持つ。1910年からカールツァイスイエナで製造されているSILVAMAR 6×30が原型となっており材質変更以外はほぼそのままの形で受け継がれている。SILVAMAR 6×30も1970年代まで製造が続いた息の長いモデルであり、100年以上前の設計でありながら極めて完成度の高い双眼鏡だった。

Dienstglas 6×30はカールツァイスやエミールブッシュなどの大手光学機器メーカーを筆頭に1945年まで大量生産された。以下に主な製造メーカーを記す。※カッコ内は製造メーカーコード

Carl Zeiss, Jena (blc,rln)
Hensoldt & Sohne Optische Werke A-G, Wetzlar (bmj)
Emil Busch A-G, Optische Industrie, Rathenow (cxn)
Voigtlander & Sohne A-G, Braunschweig (ddx)
Opticotechna GmbH, Prerau or Optitechna, Brerau (dow)
Oigee GmbH optische Anstalt, Berlin (dzl)
Rodenstock Optische Werke, Munich (eso)
Swarovski, Tyrol (cag)
Ernst Leitz GmbH, Wetzlar (beh)
Hensoldt Werk fur Optic und Mechanik, Herborn (bek)
Srb & Stys Fabrik Praziser Messinstrumente, Prague (bmk)
Karl Kahles Optiker, Wien (cad)
Dr F A Wohler, Kassel (clb)
Runge & Kaulfuss, Rathenow (dym)
Hertel & Reuss, Kassel (emv)
Spindler & Hoyer, Gottingen (fvs)
Chr Beck & Sohne, Kassel (fvx)
Feinmechanik GmbH, Kassel (fzg)
Rufs & Co, Kassel (gkp)
















全長110㎜、幅163㎜(目幅65㎜の場合)、重量372g。この重さは戦後や現在生産されている類似品双眼鏡と比較しても際立って軽い。戦場の過酷な使用に耐えうる強固な金属製筐体と高い部品精度を維持しつつ、軽さを実現した点がDienstglas 6×30最大の特長。双眼鏡の軽さは取り扱いの様々な場面において大きな利点をもたらしてくれる。

倍率 : 6倍
対物レンズ有効径 : 30㎜
ひとみ径 : 5㎜
1000m視界 : 150m
実視界 : 8.6度
見掛視界 : 48.5度
重量 : 372g




目幅調整は40~75㎜まで。













小型・軽量のDienstglas 6×30は手になじむ形状で保持しやすい。



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