■Dienstglas 6×30 ストラップ・レンズカバー
Dienstglasには首からぶら下げるための革製ストラップ、接眼レンズカバー、ボタン留めストラップが付属する。
革製ストラップは長さ93cm、幅1cm。接眼レンズカバーは革、ゴム、ベークライトと材質にバリエーションがある。写真左がゴム製、右がベークライト製。
レンズカバーは寸法が大きく、装着してもすぐに外れてしまう欠点がある。カバーを保持するには接眼レンズの目幅を一番広げた位置にする必要がある。
ゴム製レンズカバーの付いたストラップのみ刻印が確認できる。不鮮明だが「1943」「bmj」のように読める。
レンズカバーは本体ストラップにつなげて使用する。
ベークライト製レンズカバーの内側には薄い革が貼られておりカールツァイスを示す「WaA202」のバッフェンアムトが打たれている。
双眼鏡の金具にストラップを通し、金属製ボタンで留める。
ゴム製やベークライト製よりも初期に採用されたと思われる革製のレンズカバー。ストラップ通しがカバー本体にリベット止めされている。
レンズカバーの表面には製造メーカーであるヘンゾルトのロゴ「HENSOLDT WETZLAR」とヘンゾルトを示す「WaA112」の旧デザインバッフェンアムトが打たれている。この刻印から1930年代後半(1937年頃?)の製造であることが推測できる。
双眼鏡の中央に装着する革製フラップ。フラップを制服のボタンに留める事で、首からぶら下げた双眼鏡本体が移動時にブラブラと動かぬよう固定できる。
フラップは対物レンズ側の中央軸に金属製ボタンで取り付ける。
双眼鏡のボタン留めストラップを実際に使っている珍しい写真。双眼鏡本体は塗装が剥がれ、相当に使い込まれている。