■接続コード
収納ケース前面に設けられた2つの接続コード(Vermittlungsschnur)ソケット。プラグの抜き差しを外側から簡単に行えるため、各野戦電話へつながる接続コードを応急的に手動で差し替えれば複数台の野戦電話をつないだネットワークを構築する事もできる。
FF33には全長90cm弱の短い接続コード(2極プラグ)が1本付属する。互いの野戦電話を接続するには短すぎるので、周辺機器の接続用と思われる。
コード付け根の破損やねじれを防ぐためスプリングが使われている。
黒い保護スリーブを外すと製造メーカーロゴ(Ferdinand Schuchhardt AG)と「DIN」、「1940」の製造年が刻印されている。
接続コードは電池ケースの横へ収納する。
■FF33の設置・準備
FF33の設置、準備。
1.接続する野戦電話または電話交換機からの電話線を敷設し電話機を水平な場所に置く。
2.上部のフタを開ける。
3.受話器を外し、コード保護ゴムが付いているケース縁に受話器コードを配置。
4.クランクハンドルをクランクポートに装着。
5.Lb/EとLa端子を緩める
6.アース線をLb/E端子に接続しネジを締める。※1
7.電話線をLa端子に接続しネジを締める。※2
8.受話器のコードとアース線、電話線が保護ゴム(ケース縁の)の上を通っている事を確認。
9.フタを閉じる。
10.受話器を耳に当てPTTボタンを押すとノイズが増幅される事を確認。
11.クランクハンドルを回して相手の呼び鈴を鳴らす。
12.相手の応答を確認する。
※1 アースを行わない場合、Lb/E端子にも電話線を接続(電話線は2本使う)する。
※2 2極の接続コードを使う場合、本体前面のソケットにプラグを差し込む。La端子には何も接続しない。アース線は無くても通信可。
このようにFF33は基本的にカバーを閉じて使い、未使用時にはフタの上に受話器を置く。
内部から外へ出すコード類は写真のように保護ゴムが付いたケース側面を必ず通す。