■2脚
銃身の中央部に設けられたスチールプレス製の2脚。収納時は銃身の下半分と銃剣を覆うためハンドガードの役割も果たす。
2脚は銃身中央部に設けられたガスブロックに装着されている。2脚の取り付け位置に関しては銃口側と銃身中央部のどちらが良いか?FG42の開発時に検証が行われている。
銃口側・・・命中率に優れるが射角調整の自由度が低い、2脚を使用して擲弾を発射する際に中央位置と比較して射角が15度ほど狭くなる。
銃身中央部・・・射角調整が行いやすい、命中率は銃口側と比較して若干劣るものの銃を肩で押し出すように保持することで高い命中率が期待できる。
結果、「扱いやすさ」を優先し銃身中央部が装着位置となったが、展開状態でしっかりとロックする機構が無く、前方へ折り畳む方式のため射撃の反動で銃が後退すると2脚が勝手に折り畳まれるという大きな欠点が発生。後期のFG42 II型では取付位置が銃口側へ変更されている。
ガスブロックにはスリング通しの金具とガスシリンダーへ流れた高圧ガスを外へ放出するための穴が4つ開口している。
■フロントサイト
降下時に装備品との引っ掛かりを防止するため、後方へ折り畳み式のフロントサイト。サイトブレードは左右に調整できるが、他の独軍火器と同様に工場での出荷段階で左右調整は実施されていると思われる。
■リアサイト
ドイツ軍小火器では珍しい回転ドラム式のリアサイト。前方に折り畳むことができる。射撃距離の調整幅は100mから最大1200mまで。調整はサイトブレードを上から押して、ドラムを回転させる。
リアサイト基部の板バネはマイナスネジで固定されているが実銃はリベット止め。
サイトは円形のピープ式。