■木製ストック その2
銃身上部を覆うハンドガードもウォールナットの単材。Kar98kに比べ幅が広く上部の丸みが強い形状。中央のリベットで内側の金属プレートを固定している。
内部に金属プレートが貼られ、複雑な形状に加工されているのは、この直下に収まる作動ロッドに関係している。
Kar98kのハンドガードは木製部品が1つだけの単純な構成だが、G.41(M)は前後の取り付け部が金属製の別部品となっている。
製造番号「8178」の刻印。
銃身と作動ロッドにつながるガイドピース、左右アームを収納するため、内部は複雑に加工されている。底部の細長い長円形の凹部にはガイドピースを前進位置へ押し戻すスプリングが入る。
ストック中央のリコイル・クロスボルト。射撃時にレシーバーが受ける反動を受け止め、木製ストックの破損やひび割れを防ぐ。
リコイル・クロスボルトの左側に「135」のバッフェンアムト。
複雑な形状のレシーバーが納まる木製ストック内部もまた複雑に加工されている。Kar98kやG.41(W)のストックと比較してもその差は明らか。手間とコストが掛かっても、できる限りレシーバー形状に合わせてきっちりと加工する、というマウザー設計陣の熱意が伝わってくる。
倒したボルトハンドルが納まる切り欠き。
レシーバー収納部左側、マウザー社検査印の可能性がある「S」の刻印。
バットストックはKar98kに近い形状だが、ボルトハンドルの配置に合わせてKar98kよりやや下向きの角度に設定されている。またバットストックから引き金までの距離はKar98kと同じ34cmだが、右手で握るくびれ部の位置がやや後方にあるため、右手人さし指に掛かる引き金の位置がやや前寄りになる。中央の穴はスリング通し、Kar98kと同じスリングを使用する。
スリング通しには複数の刻印がある。いずれも意味は不明だが「Ss」 「L」 「W」のように見える3つ。
G.41(M)の木製ストックには、バットストック左側面中央、バットストック下面、トリガーガード後方の3か所にバッフェンアムトが打たれているようだが、本個体では確認できない。
バットストック下面に製造番号下3桁と一致するやや不鮮明な「178」の刻印。
白磨き仕上げのバットプレートはKar98kと同じ部品。製造メーカーコード「brg」は H.W.Schmidt Metallwarenfabrik を示し、製造番号やバッフェンアムトなどの刻印は無い。