■ストック前部
木製ストック前部にはハンドガードを固定するための2つの金属製バンドが装着されており、基本構造はKar98kと全く同じ。
後部のバンドはスリング通しも兼ねている。
初期は削り出しであったが、中期以降はプレス製で作られた2つのバンド金具。写真右のバンド部品はプレスでスリング通し部を加工した後、楕円形状に丸めて接合部を溶接しているようだが、その溶接跡が全く目立たぬよう研磨され平滑に仕上げる手の込んだ作り。
■ハンドガード
銃身上部は先端部を除きハンドガードですべて覆われる。
ハンドガードはベークライト製。繊維のような混ぜ物がされた表面が荒いベークライトと異なり、表面は滑らかな仕上がり。茶系から黒まで色のバリエーションがあり、本銃に付属するのは黒色。
ワルサー社で生産された初期生産の一部のハンドガードには銃本体と一致したシリアル番号が刻印されていた。
レシーバー側に固定するための突起。「パキッ!」と簡単に割れてしまうのでは?と心配になる厚さ1㎜ほどの薄肉成形だが割れない。
内側に並ぶ3つの刻印。それぞれの意味は不明だが、左から「PAG」「2270」「Z3 45」と読める。