■フロントサイト




フロントサイトの構成や形状はKar98kに類似しており、サイトカバーはKar98kと同じものが使われているようだ。




フロントサイトの後部は光の反射を防ぎ、照準を容易にするためのセレーション加工が施されている。








サイトカバーを外した状態で撮影。別部品になったサイトブレードは左右調整が可能であるが、工場の出荷段階で調整がされているため前線で兵士が調整する機会は少ないと思われる。




フロントサイト前面には中心位置を示す線が入れられている。



■リアサイト











タンジェント方式のリアサイトも基本構造はKar98kと同じ。Kar98kでは2000メートルまでの調整が可能であったが、G.41では最大1200メートルまでに短縮されている。歩兵の交戦距離が短くなり(400メートル以下が多数)、遠距離射撃の必要性が無くなったものと思われる。




表面は白磨き仕上げとなっており、刻まれた数字が読みやすい。




射距離 1000メートルに合わせてサイトを調整した状態。






リアサイトの裏側に射距離の数字刻印はなく、省力化が図られている。




「V」字型であったKar98kに対して、「U」字型となったリアサイトの溝は、照準のやり易さが向上しているように感じる。




射手からの目線。むき出しのボルトキャリアは射手の目の前で激しく前後に動くので、射撃時は多少目障りかもしれない。



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