■マガジン



















プレス製で非常に堅固に作られた装弾数10発のマガジン。製造メーカーや時期によって細部の形状、仕上げに違いが見られる。黒の塗装仕上げが多数を占めるが、ブルーイング・パーカライジングなど仕上げにもバリエーションがある。 本マガジンは黒のエナメル塗装仕上げ。

G43/K43マガジンの主な製造メーカーは6社。メーカー名・コード・バッフェンアムトは以下の通り。

・Gold-u. Silberscheideanstalt Oberstein acw WaA98
・Südmetall AG avx WaA204
・The Yale and Towne Mfg. C. awj WaAB79
・Olympia Büromaschinenwerke AG aye WaAB43
・Grohman u. Sohn Ad. Metallwarenfabrik gcb WaAB92
・Gold-u. Silberscheideanstalt Oberstein rqs WaA98







マガジンフォロワーはブルーイング等が施されておらず金属地そのまま。フォロワー後部の突起によってボルトストップが作動する。







マガジンスプリングが硬すぎないため、10発の装填作業は素手でも容易に行える。




マガジン前部、装着時にレシーバーのフレームに引っ掛ける突起部。




背面のマガジンキャッチが掛かる凹み。V字型の切れ込み加工が施されている。




マガジン左側面の下に打たれた刻印。製造メーカーコード「aye」は Olympia Büromaschinenwerke AG を示し、バッフェンアムトは「WaAB43」。銃の名称を示す「K43」と打たれているが初期の生産品ではここが「G43」となる。黒のエナメル塗装仕上げだったayeのマガジンは1944年後半からパーカーライジング仕上げも加わる。







マガジン底面のプレートはパーカーライジング仕上げ。両部品には刻印が無い。




分解したマガジン。




















こちらは別のマガジン。黒のエナメル塗装仕上げだが塗膜のはがれが目立つ。全体の形状は「aye」とほぼ同じ。






刻印はマガジンの左側面、2か所に分けて打たれている。製造メーカーコード「gcb」、「WaAB92」のバッフェンアムト、「K43」。このメーカーで製造されたマガジンは全て黒のエナメル塗料仕上げとなっている。




マガジン底面プレートの中央に打たれた「k」の小さな刻印。部品の下請け業者であった Luck & Wagner を示す文字と推測されるが、K.43のKを示すのではないかという説もあるようだ。




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