■刻印

G.43/K.43は他の独軍小火器と比較して各部の刻印が少ない。これは生産性向上のための意図的な省略と思われる。また凹凸が目立つ鍛造肌への刻印などは不鮮明なものが多い。






レシーバー左側、リアサイトの下に打たれた刻印。写真左からワルサー社を示す「359」のやや不鮮明なバッフェンアムト、射撃試験に合格したことを示すプルーフマーク・国家鷲章、銃の名称「G.43」、製造番号「1808m」、ワルサー社を示す製造メーカーコード「ac」、1944年製造を示す「44」。

1944年にワルサー社で製造されたとするG.43/K.43は約17万挺、本銃は製造番号から44年の131,808挺目の生産品なので、44年の中盤以降、秋頃ではないかと推測できる。




レシーバー右側、ボルトキャリアの少し前。「359」のバッフェンアムト。






ボルトキャリア側面にはレシーバーと一致する「1808」の製造番号。またレシーバーには鍛造型に彫ってあると思われる「S」の文字がある。




ボルトキャリア上面。Die BerlinLubecker Maschinenfabriken(BLM) を示す「214」のバッフェンアムト。






トリガー左側面には数字が不鮮明だが「359」と思われるバッフェンアムトとその上には「8」の数字。




トリガー調整ネジの付いたシアー後方には「359」のバッフェンアムト。




リアサイト裏側に「359」のバッフェンアムト。




レシーバー後部の上部カバーに打たれた不鮮明なバッフェンアムト。「WaAA44」は Merz-Werke を示す。




バットストックの下に打たれたレシーバーとは一致しない「730」の製造番号。




トリガーガード後方、ストック下面に打たれた数字が読めない不鮮明なバッフェンアムト。




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