■木製ストック その2
ストック先端に設けられたフロントバンドとこれを固定する板バネ。
フロントバンドを固定する板バネ。板バネを使ってハンドガード先端金具を固定するのはドイツ軍小銃の伝統。Kar98kでは高品質な削り出しの板バネを使い固定されておらず分解時に紛失の恐れがあった。G.41では極初期を除き簡易なプレス製となりストックに固定されたため紛失の恐れがなくなった。G.43ではストックに差し込んだプレス製板バネを銃身が押さえることで抜けない構造となり板バネの固定作業も不要となった。この板バネ一つ見ても進化が伺える。
ストック内を貫通する板バネ上面は「U」字型の凹みが設けてあり、ここに銃身が乗ることで抜けなくなる構造。
ハンドガードの先端を固定するプレス製のフロントリング。スリング通しも設けてある。
銃身下に装備されたクリーニングロッドはKar98kと同じもの。 長さは319㎜。
銃身上部とガス・システムを覆う木製のハンドガード。本銃にはストックと同じブナの積層材が使われているが、後期になるとベークライト製も登場する。
左右にそれぞれ2か所あるスリット状の穴はガス・ピストンから放出されるガスをハンドガードの外へ逃がすためのもの。