■34年型装弾器 全体写真











装弾器の外観は統一性のない複雑な形状となっている。重量は4890gとかなり重い。




ハンドル取り付け部の上方にある刻印。「mru」は製造メーカーコード、「43」は1943年製をそれぞれ示すものと思われる。改良型(41年型装弾器)が43年に登場しているため、34年式装弾器としては後期に生産されたものと思われる。

34年型装弾器はブルーイング(黒染め)仕上げが一般的であるが、この装弾器はダークイエローで全体が塗装されている。装弾器が配備された部隊が独自に塗装したものと推測したが、金属部はブルーイングなどが未処理となっており、金属地の上から直接塗装が施されている。そのため、工場出荷時にはこの状態になっていた可能性が高い。




■装弾器の運搬方法

装弾器は4つの部品にバラした状態で34年型・41年型弾薬箱に収めて運搬する。


弾薬箱への収納は4つの部品をパズルのように組みあわせて決められた位置に納めないと蓋が閉まらなくなる。まずは3つの部品を写真の位置と向きで弾薬箱へ入れる。





最後に本体を写真の向きで入れる。ベルトリンク押さえの金具が閉じた状態では一部がフタに干渉するため開けた状態にする。



取り出す際に各部の収納位置や向きを覚えておかないと収納時に苦労する事になるのだが、装弾器専用弾薬箱のフタには収納方法を示した紙が貼られている。またこれらの弾薬箱の表側にはステンシルや手書きで「Gurtfüller」と大きく文字が書かれている個体が多く、弾薬が入った弾薬箱と外観から識別することができる。


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