34年型 ベルトリンク装弾器 / Gurtfüller 34




 MG34などの機関銃を運用する上で必須となるベルト式の弾帯。ドイツ軍ではバラ支給される7.92×57mm弾をベルトリンク(使い捨てではなく再利用する)に装着する作業は前線の兵士達が担当する重要な任務であったが、大量の弾薬を用意する場合には退屈で負荷の掛かる作業だった。この負荷軽減のために採用されたのが「34年型装弾器」である。弾薬受け(ホッパー)に弾薬を入れ、ハンドルを回転させるとベルトリンクに弾薬を装填できる。

 装弾器本体、ホッパー(弾薬トレー)、ハンドル、クランプ(本体固定用)の4部品で構成されており、左右上下非対称の複雑な外観となっている。34年型および41年型弾薬箱にバラした状態で収納し運搬できる。使用時にはクランプを使って作業台などに装弾器本体を固定することが前提となっているため、使用できる環境が限られるという欠点がある。1943年には、より簡易な構造で装弾能力も向上した「41年型装弾器」が採用(詳細はコチラ)されている。


■各部のディテール紹介


・装弾器 全体写真 / 運搬方法

・装弾器の構成部品

・組立・使用準備

・作動機構


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