■装弾器の作動機構





ベルトリンク押さえの金具。ベルトリンクを装着するため開閉可能。ベルトリンクと直接接するプレートの内側にはバネがあり、装着されたベルトリンクへ常にテンションが掛かる。




写真中央のスチール削り出しブロックにベルトリンクを乗せる。その左側にある長方形の開口部には同じくベルトリンクを固定するためのスチール削り出し部品が付いている個体が多いのだが、この装弾器にはその部品が無く、また付いている個体と比較すると取り付け部の形状も異なるようである。

本個体が43年製と比較的後期の生産である事と、この部品が無い状態でも問題なく装弾器が作動するため、生産途中で部品を削減し省力化を図った可能性が考えられる。






ベルトリンクを乗せた状態。装弾の際にはベルトリンク押さえを閉じる。




■写真1
ハンドルの回転に合わせてベルトリンクが乗るブロックがどのように動くのかを見る。




■写真2
ハンドルを約90度回転させると、ブロックは右へ移動。ベルトリンクは弾薬1発分が横へ動く。




■写真3
さらにハンドルを少し回転させると、ブロック全体が7mmほど下がる。この状態ではベルトリンクと接しない。




■写真4
さらに約90度ハンドルを回転させるとブロックは下降したまま左へ移動。この時もベルトリンクとは接していないため、ブロックのみが動くことになる。さらにハンドルを回すとブロックがせり上がって「写真1」の状態に戻る。




ここからは弾薬とベルトリンクを配置して、ハンドル1回転中の動きを見る。
※動きを見せるため弾薬のホッパーは取り外し、ベルトリンク押さえも開けてあります。






ここまででハンドル1回転。7.92×57mm弾が装填され、ベルトリンクが弾薬1発分横へ移動する。ホッパー内で弾薬が詰まることが無ければ確実に作動し、ハンドルを早く回転させても作動不良などはほとんど発生しない。






ハンドルも軽い力で作動し「カチャン、カチャン」と軽やかに装弾される。これならば大量のベルトリンクへの装弾作業も負荷が大幅に軽減されそうな印象を受ける。本体が重すぎるというのがこの装弾器の大きな欠点であろうか。





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