■41年型装弾器 全体写真
41年型装弾器は複雑な形状の本体を含め4パーツから構成されていた34年型装弾器と比べ本体とホッパーの2パーツのみとなり、全体の形状もシンプルになった。34年式のように本体をクランプで作業台や机などに固定する必要も無く、1回のレバー押し下げ動作で2発をベルトリンクに装填できるなど作動面でも進化している。
41年型装弾器はブルーイング(黒染め)仕上げ。内部機構には削り出し部品が使われているが主要外装パーツはスチールのプレス製。
装弾器のサイズは258×162×240(ホッパーの幅)mm、重さは2327g。
底面の6か所には滑り止めの突起が設けられている。
ベルトリンクに装着する弾薬を収めるホッパー。中央の仕切りによって左右が完全に分かれており、中央下部の2つの穴から弾薬が押し出される。
7.92×57mm弾とベルトリンクをセットして、装弾作業中を示す。
■刻印
ホッパー前面には「Gurtfüller 41」の文字が深く刻印され、製造メーカー Anton Reicheを示す「WaA255」のアムトが確認できる。
やや傾いているが本体側面に打たれた「Gurtfüller 41」の刻印。なお本体外装の表面に見られる凹凸はサビや腐食によるものでは無く、スチール板の材質によるものと思われる。
こちらも本体側面の刻印。「CNX」と「WaA20」はどちらも製造メーカー G. Appelを表す。「ZR」は何を示すものか不明。