■射角調整 上下方向

上下の射角(俯仰角)はローレット加工が施されたこのダイヤルを回転させる事により調整を行い、直接射撃と間接射撃のどちらかを選択する事が可能。




0~10までの目盛は照準器の俯仰角を表す。1目盛りで100ミル。「3」の位置が照準器水平を示す。




■直接射撃

写真は「direkt」(直接射撃)を選択した状態。ダイヤルの回転に合わせて上部の小窓からのぞく距離メーターにより、意図する射距離に調整する。射距離による調整なので、正確な射撃には目標までの距離測定が必要となる。

写真左から

・射距離「0」を示しており、照準器本体の目盛は水平状態である「3」を示す。

・ダイヤルを右回りに回転させ、射距離「2000」に調整。照準器本体の目盛は「3」と「4」の中間を示しており、水平状態から60ミルほど仰角を与えている。

・最大射距離である「3000」に調整すると、140ミルほどの仰角となる。




■間接射撃


小窓を囲むカバーは回転する構造となっており、180度回すと「indirekt」(間接射撃)となる。1ミル刻みの目盛が0~99まであり、ダイヤルを1回転させると、100ミル俯仰角が動く。間接射撃の場合はラフェッテ後部にある射表を参考に調整を行う。機関銃の射撃は、目視できる標的を直接狙う直接射撃が主であるが、前方に展開する味方部隊の後方から射撃(超過射撃)するような場合には間接射撃を行う。




射撃距離3000メートルに調整したMGZ34。上側が前方へ傾いているのがわかる。前方へ傾いている角度分だけ元の位置に戻るようラフェッテの上下調整ダイヤルを回せば、銃本体がその射撃距離に必要な仰角を取ることができる。



■ラフェッテ射表の内容


一つ上の「間接射撃」の項目で少し触れたラフェッテ後部に取り付けられている射表は前方に展開する友軍の後方から射撃する際の「超過射撃」に関する内容である。この射表を見ながら安全を見越した射撃を実施しないと、友軍を射撃する事になる。




各項目を紹介する。
※距離はメートル表示

「1」 Uberschießtafel 見越し射撃表

「2」 Entferng.z.eig.Truppe  前方に展開する友軍兵士までの距離

「3」 Sicherheits-Teilstr.
 安全に超過射撃を行える最短の射距離。ここではMGZ34などの光学照準器を使用する場合のダイヤル数字を表す。光学照準器の射距離調整ダイヤルを「間接射撃」にセット。このダイヤルは一回転が0~99までのため、「170」という表示の場合、1回転とプラス70までダイヤルを回転させる。

「4」 Sicherheits-Visier  安全に超過射撃を行える最短の射距離。ここではMG34本体の照準器を使った射撃の場合。MG34のリアサイトは2000メートル以上の調整が出来ないため、射表も2050メートル 以上の距離が空欄となっている。

例えば、友軍兵士が前方1000メートルで展開している場合、MGZ34では間接射撃の目盛を31以上、MG34のリアサイトを調整する場合には1450メートル以上に設定し射撃を行う。

「5」 Tiefenfeuertafel 射撃深度表

「6」 Ziel 標的までの距離

「7」 Tiefe / Doppel-tiefe 深さ /2倍の深さ

5~7の表示事項は、ラフェッテの射撃の反動を利用した縦深方向への射角調整装置の設定(0~10まで設定できる)に関するものと推測される。目標までの射距離に応じて、2つの数字の間で調整を行うようだ。




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