■ラフェッテ34での照準調整 左右方向

MGZ34をラフェッテ34に装着後の照準調整手順を紹介。

本項では照準器から覗いた目標を単純化するため、実際の風景ではなく模型を使って再現しているが、目標までの距離による見え方や大きさは忠実に再現している。




射撃目標は壊れた建物の真ん中に立つ人物。こちらは目標までの距離が100メートルの状態。パソコン等の画面でこの画像を見ると、照準器越しの目標は小さく見えるが実際には眼前に大きく見える。この程度の距離であれば、服装や装備品の詳細まではっきりと確認できる。

今回は同一の目標を射距離2000メートルと仮定して調整する。




ラフェッテ34にMGZ34を取り付けたらコリメーターで大まかな射撃・目標方向を確認し照準器を向け、2個の水平器で水平を確認し調整。射角調整のダイヤルも「0」を示すよう調整を行う。※写真は「0」の状態ではありません。




先ずは照準器を覗いてみる。

右端にゴミ?のように見えるのが2000メートル離れた目標。100メートルでの見え方とは全然違い、想像以上に小さい。建物は確認できるが、目標となる人物はほとんど見えず詳細は確認できない。3000メートルの距離では人間程度の大きさだと確認が困難だと思われる。遠距離での射撃性能が特長とされるラフェッテであるが、照準器に関しては倍率が低すぎて、遠距離には向いていない。




照準器を覗きながら、目標がセンターに移動するまで左右方向の調整ダイヤルを回す。130ミル回転させたところで目標をセンターラインにとらえた。




光学部が130ミル回転しているので、照準器を上から見ると斜めを向いている。




右端にあった目標をセンターラインにとらえている。照準器が斜めを向いているので、MG34の先端部分も見えている。







照準器の回転量(130ミル)にあわせてラフェッテ側も調整を行う。後部のスライドレールは1目盛で10ミルなので、左側へ13目盛分(130ミル)動かす。照準器は1ミル単位の調整が可能であるが、ラフェッテ側は10ミル単位なので微調整はやや難しい。




ラフェッテ側を130ミル回転させたことで、センターにあった目標は左端へ移動。







130ミル回転させた照準器側の調整ダイヤルを再び「0」へ戻すと目標もセンターラインへ戻る。照準器・MG34共に目標角度へ正確に向いており左右方向への射角調整はこれで完了。次は俯仰角の調整になる。




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