■電池収納ケース(金属製)







ここでは金属製の乾電池収納ケースを紹介する。予備を含めて3ヶの電池を収納でき、箱の側面に設けられた端子へ電気を供給可能な構造は革製と同じ。




正確な時期は不明であるが、革製ケースが先に登場し、金属製ケースは1940年頃と思われる。両者の機能は同一であるが金属製の方が若干コンパクトなサイズとなっている。




側面の金具はラフェッテ側の前脚ロックバー金具を差し込んで電池ケースをぶら下げるためのもの。







ケースの後部側面に設けられたプラグ端子の差し込み口。差し込み端子の形状に合わせて左右で穴の径が異なる。







フタの開閉ロック部分。D型リングは内部のスプリングと接続されており常にロックするテンションが掛かっている。D型リングの代わりに布製のタブが付いているタイプも存在する。







ロックを解除するにはD型のリングを下へ引っぱりながら持ち上げる。




フタを開けた状態。フタ裏側のフェルトは収納電池の緩衝材。







この金属製電池ケースには刻印が無く、フタの裏側に紫色のスタンプでバッフェンアムトが打たれている。スタンプは不鮮明ながら「217」と読めるので「Biedermann & Czarnikow」というメーカーで製造されたようだ。




金属ケースの内部は革製と同様にベークライト樹脂の2重構造。内部の電極がむき出しになっているので電池からプラグ端子までの接続構造が把握できる。







電池の端子が接触する側面に貼られた金属板なども革製と同じ。電池端子とケース内部の電極にそれぞれ向きがあるので、電池は決まった向きに収めないと正しく通電しない。




予備2本を含む3本の電池を収納した状態。




塗装色の比較のためにオリジナル塗装が残るドラムマガジンコンテナを並べる(写真左側)。金属製電池ケース(写真右側)は赤茶の下地塗料の上に当時のオリジナルと思われる塗料が残っている。それぞれの色は比較的近い色味ではあるが、電池ケースの方が黄味が少なく、やや茶色っぽい。




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