■バレルジャケット/銃身






等間隔で放熱用の穴が加工されたバレルジャケット。








下面に設けられたスリング金具取付部。MP28は専用スリングが無いためGew98用のスリングを使用する。








バレルジャケットの溝に差し込まれたフロントサイト。線が打刻されており、工場出荷時に照準調整が行われている可能性がある。








銃口周りは軽量化と銃身の放熱を目的にしていると思われる穴が加工されている。上部のマイナスネジでバレルジャケットにねじ込んだ銃身を固定する。

銃身長182㎜、ライフリングは6条右回り。MP18のマニュアルから9×19㎜パラベラム弾に関する情報を紹介する。

弾頭重量:8g
装薬量:0.36g
最大射程:1,600m
有効射程:200m  殺傷能力を維持する最大距離は700m
命中率:100m先で10mの範囲に着弾
貫通力:木材に対して100mで13cm、600mで6.7cm

※使用銃はMP18




9×19㎜パラベラム弾を示す「9」と「クラウン・エヌ」の刻印。MP28は9×19㎜パラベラム弾以外にも海外輸出用として 7.65×21mmパラベラム弾、7.63×25mmマウザー弾、9㎜ベルクマン・べヤード、45ACP(試作のみ)などの弾薬に対応する仕様が生産された。このため一部の部品には使用弾薬を示す刻印が打たれている。




MP28のマニュアルに掲載されたバレルジャケットの断面図はなぜかMP18と同型に描かれている。MP18は銃身本体(黄色)と前後固定部品(青色)の3パーツで構成。




正しい形状で銃身が描かれたMP28の部品図。前後固定部品が銃身と一体型になり、銃身固定用のネジが追加された。




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