■レシーバー その3
MP38のロアレシーバー。MP40と似ているが細部を比較すると多くの差異がある。
複雑な形状が一体成型されたベークライト製のストック。銃本体と一致する製造番号が打刻されている。
ストック内部の刻印。「H638」と「1」は詳細不明。その横の円形マークはMとPの文字(materialprüfung ※材料検査)を組み合わせたデザインとなっており「materialprüfungsamt」と呼ばれる刻印で様々な樹脂製部品でも見られる。Web上の資料によると「Z3」は木材パルプを含むベークライト樹脂、「38」は製造メーカーAEGを示す、となっている。
MP38(写真右)とMP40の比較。同じように見えるが細部形状が異なり共通では使えない。
トリガーガード上部と接する部分はMP38が直線であるのに対してMP40は削り込みがある。MP40はトリガーガード内側の縁にリブが立っておりこれを避けるためストック形状が変更された。
樹脂製ストックを外した状態(トリガー機構は部品が除去されています)。
MP38 (写真右)とMP40のロアレシーバー。どちらもスチールのプレス製部品だがMP38は厚さ2㎜、MP40は厚さ1㎜の素材が使われており剛性感が大きく違う。またリベット止めのMP38に対してMP40はスポット溶接となっている。
各所に軽量化のための穴あけ加工が施されている。
リアのエンドキャップは削り出し部品。
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