■刻印 その1


本銃は銃身を含むアッパーレシーバー、ロアレシーバー、樹脂製ストックは全て製造番号が一致、ボルト、チューブ式リコイルスプリング、グリップフレーム、折りたたみ式ストックなどは製造番号が不一致となっている。1939年に製造された銃のため多くの部品にシリアル番号やバッフェンアムトが確認できる。




銃本体に関する主要な刻印はレシーバー後部の上面に集約される。

銃の名称「M.P. 38」、エルマ社を示す「27」の製造メーカーコード、製造年「1939」。
その横には「6900」の製造番号とエルマ社を示す「WaA280」のバッフェンアムト。製造番号から製造時期は1939年の中頃と思われる。




フロントサイトガード。「900」の製造番号(小さい部品には4桁の製造番号のうち下3桁だけを表示)と「280」のバッフェンアムト。




円形穴の奥に見えるフロントサイトブレードの側面には「900」の製造番号。




依託射撃用の突起金具。「280」のバッフェンアムトと何かの刻印らしきもの(製造番号と思われる)が確認できる。




鋳造アルミ製のバレルレスト。「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号。




銃身側面。「280」のバッフェンアムトが3つ、「6900」の製造番号、射撃試験に合格したことを示す国家鷲章の刻印がら並ぶ。




銃身上面。銃身の内径(ここではライフリングの山から山の長さと思われる)数字「8.83」の刻印。




6角の銃身固定ナット。やや薄く不鮮明だが「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号。




「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号が横向きとなっている部品がスリング通し金具。その横、削り出しレシーバーには「6900」の製造番号、「280」のバッフェンアムトが2つと国家鷲章。




マガジンハウジングの側面。「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号。




銃右側、マガジンリリースボタンの受け金具。「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号。




マガジンハウジングの下、エジェクター部品の底面におそらく「280」と思われるバッフェンアムト。




上下レシーバーをロックする金具。「280」のバッフェンアムトと「923」の製造番号。




射距離100m用のリアサイト。「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号。




同じく100m用リアサイト。「100」の刻印。




切り替え式200mのリアサイト。「280」のバッフェンアムトと「900」の製造番号。



同じく200m用リアサイト。「200」の刻印。



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