■金属製銃口カバー / Mündungsschoner














銃身内部を汚れから保護するためにMP38と共に採用された金属製銃口カバー。







すでに使用されていたKar98k用金属製銃口カバー(写真左)の構造と機能を受け継ぎ、MP38用にサイズと取り付け基部が改良された。










外観を構成する部品はスチールプレス製。全長38.5mm、高さ39mm。
















カバーを跳ね上げた状態。中央の穴径は7.7mmなので装着したままの射撃は不可、事故につながる。




銃口カバー表面の刻印。「C」の中に2つの「B」がデザインされたロゴマークと「WaA101」のバッフェンアムトはどちらも製造メーカー C. Beuttenmüller & Cie. Lackier-Metallwaren-Fabrik を示す。







フロントサイトの前方に突き出した金具が銃口カバー取り付け用。MP38と1941年頃まで生産された初期のMP40(製造メーカーによっても金具の有無がある)に付いている。




装着方法はKar98kと同じ。90度ほど傾けて銃口保護リングの上から差し込む。




銃口カバーを押し込みながら回転させると銃側の固定金具と嵌合する。













MP38へ装着した金属製銃口カバー。実弾装填時以外は銃口カバーの装着が推奨されていたものと思われるが、当時の写真を見る限り装着している例は少ない。
















銃口カバーが跳ね上げ開閉式となっている唯一の理由は装着したまま銃身内の清掃を行うため。この状態でクリーニング用のチェーンやロットを通すことで銃口周りの傷付き防止も期待できる。




銃口カバーを装着したまま射撃をしようとするとフロントサイトが重なるため、射手は異常に気づく。




1940年以降、MP40の銃口カバーとして使用されたワンピースのゴム製キャップ。緊急時には装着したまま射撃ができる。




1942年製のMP40へ金属製銃口カバーを取り付けたところ。差し込めるが金具が無いので固定できない。













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