■木製ストック
第二次大戦中に製造されたPPSh-41の木製ストックは樺(カバ)の無垢材から加工されているようだ。MP40などの金属製折り畳みストックを採用した短機関銃と比べ大型化・重量増となるものの射撃時の安定性は大きく向上する。
レシーバーが収まる部分も単純な形状に加工されている。
右側面に銃本体と一致する製造番号「Г3 3393」の刻印。
プレス打ち抜き金具をネジ止めした簡易なスリング通し。
バットプレートには開閉できるフタがあり、中にクリーニングロッドと分解用マイナスドライバーが収納される。
中央をネジで結合して使用する2分割式のクリーニングロッド。先端には布切れを通す穴が2か所あり、持ち手は折り畳み式。刻印が無く、ソ連軍オリジナル品かどうかは不明。
マイナスドライバーも持ち手は折り畳み式でレシーバーと木製ストックを固定するネジに使用する。持ち手金具の凹みは撃針の吐出量を図るゲージとの事だが使い方は不明。これも刻印が無く、ソ連軍オリジナル品かどうかは不明。