■マニュアル掲載画像 射撃準備から射撃まで


パンツァーファウスト60を使った射撃手順の紹介。

弾頭内に点火薬と雷管をセットするため弾頭の固定バンドを外し、弾頭を発射筒から引き抜く。




運搬用木箱から点火薬と雷管を取り出し、弾頭の筒内にセット。それぞれ向きがあるので注意する。向きを間違えると起爆しないので命中しても戦車は撃破できない。セットが完了したら弾頭を発射筒へ戻す。ここまでの作業は戦闘開始前に行う。




安全ピンを引き抜き、リアサイトを90度起こす。リアサイト後部の安全装置を解除する。




安全装置は弾頭側へ動かすと解除される(画像右が安全装置解除)。これで発射準備は完了。




目標までの距離を大まかに測り、30m、60m、80mと射撃距離に応じたリアサイトの穴位置を選択。

右の画像は時速15キロで横切るT-34戦車をパンツァーファウスト60で射撃する際に狙う未来位置の修正。目標までの距離が30m、60m、80mの場合をそれぞれ示しており、例えば射距離60mの場合は車体全長の1台分(約6メートル)手前を狙う。




リアサイト、フロントサイト、目標が一直線になるよう狙いを定める。




後方爆風に注意しながら狙いを定める。トリガーを押し込み、発射!!




目標に命中し爆発!!土煙が舞う。画像左下の発射地点にも白煙が確認できる。

発射後、射手は即座に身を隠す。発射地点が暴露し敵からの反撃を避ける、目標の爆発による2次被害を防ぐため。




パンツァーファウストの射撃では強烈な後方爆風が発生するため射撃位置に制約がある。後方に人員、可燃・危険物などが無いことはもちろん、壁や狭い塹壕内では爆風の噴き戻しにより射手が負傷する恐れがあるので避けること。また発射角度が高い場合も爆風が足に当たらぬよう注意する。

パンツァーファウストの弾頭にセットされた信管は比較的感度が高いため、飛行経路の途中に草木、樹木の葉などの障害物が無いことを確認する。飛翔中の弾頭にこれらが当たると起爆する恐れがある。




パンツァーファウストの発射筒を肩にのせた射撃姿勢。近距離の射撃に適しており、写真のように傾斜地や塹壕に身を隠しながら射撃する場合、敵への暴露面積を最小限に抑えられる。




発射筒を脇に挟んだ射撃姿勢。遠距離を射撃する場合、パンツァーファウストの仰角が大きくなるためこの姿勢が適しており、肩乗せに比べより安定した保持が可能。立って射撃する場合は建物の角、木などに寄りかかって照準を安定させる。




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