■トリガー





大型のトリガーガードに囲われたパンツァーシュレックのトリガー機構。コッキングレバー(1)、トリガー(2)、撃鉄棒(3)から成る。




発射手順の紹介。写真は運搬時など非使用時の状態。



コッキングレバーを射手側に引くと撃鉄棒が連動して前進、バネが圧縮された状態でコッキングされる。
またコッキングレバーは安全金具に引っ掛かり、引いた状態で止まる。この状態ではトリガーと撃鉄棒はリンクしておらず、トリガーを引いても撃鉄棒は作動しない。安全装置となっている。



コッキングレバー後方にあるフック(右の矢印)とトリガーガードのフレームに溶接された「ロ」の字型金具(左の矢印)が嚙み合うことでコッキングハンドルは後方で保持される。




赤矢印部を押すとロックが外れ、前進位置に戻る。




コッキングレバーの下に設けられたプレートを押しコッキングレバーの固定を解除した状態。
この状態になると、トリガーと撃鉄棒がつながり、発射準備完了となる。

トリガーを引くと撃鉄棒がスプリングの力で前進し発電機の中心を叩く。トリガーは引き始めから「あそび」がほとんどなく、少し引くだけで撃鉄棒が開放される。トリガープルは軽い。







トリガーガードはスチール製プレートを曲げて発射筒へ溶接しただけの簡易構造。ここに持ち手として木材ブロックがリベット止めされており、ここもダークイエローで塗装されている。




こちらはレストア中の塗膜を剥がした状態。木製部品がわかりやすい。









パンツァーシュレック本体の刻印はトリガーガードの外側に製造メーカーコードと小さなバッフェンアムトが打たれているだけでシリアル番号も無い。製造メーカーSchicker & Coを示す「KXS」と数字の不鮮明なバッフェンアムトがあり、「357」の数字は武器の管理番号としてフィンランド軍が打刻したものなのでオリジナル刻印ではない。




■小型発電機








トリガー後方に配置された円柱形の小さな筒がロケット弾へ点火させるために必要な電気を生み出す小型
発電機。撃鉄棒により叩かれた鉄芯が銅製コイルとリング状永久磁石の中を動くことにより発電(電磁誘導)する簡易な構造。生じた電気は鉄パイプの中を通る電線を通り後部の接続ボックスへ流れる。

電池方式を採用した米軍のバズーカ砲は寒冷地などで作動不良が発生したようだが、パンツァーシュレックは発電機式とすることでこの問題を解決した。




もどる