■パンツァーシュレック マニュアル(D1864/6)
パンツァーシュレックの主要なマニュアル「D1864」は4種類が発行されており、ここで掲載するマニュアル「D1864/6」は1944年12月1日に発行された一番最後のもの。発射筒の全長が短く改良されたRPzB 54/1や後期型の照準器が掲載されている。
表紙には「1945」のスタンプがあり、悪い紙質、中央から大きくズレたホチキス止め、黒く潰れた写真など末期を感じさせる雰囲気が漂っている。ページ数は28ページであるが、このマニュアルは中央の紙1枚が無く13~16ページ(説明を補足する図面だけを掲載)が抜けている。破った形跡やホチキス止め部分から外れたような形跡もないため、製本時の落丁かもしれない。
D 1864/6
機器に差し込んで携行すること!
パンツァーシュレック
8,8 cm R PzB 54 および 8,8 cm R PzB 54/1
ならびに
8,8 cm R PzB Gr 4322
および 8,8 cm R PzB Gr 4992
説明、取り扱いおよび整備
1944年12月1日付
※2ページの目次は省略。
前書き
パンツァーシュレックの旧式装備に対して配布された使用説明書 D-1864/1 から D-1864/5 は、本規定の受領と同時に廃棄すること。
A. パンツァーシュレック
1.従来生産型のパンツァーシュレック(8,8 cm R PzB 54)から全長が短縮された新型を 8,8 cm R PzB 54/1 と称する。
特徴:
a) 旧型兵器:
全長 1.64 m、重量 10.7 kg。旧式および新型弾薬の発射のためのプラグ箱(Steckerkasten)を備える。
b) 新型兵器:
全長 1.35 m、重量 9.5 kg。差込接点式およびリング接点式発火に切り替えるための切替付きプラグ箱を備える。
2.パンツァーシュレックの取り扱い
パンツァーシュレックは汚れや凹みに対しておおむね鈍感である。筒に穴があっても、発射ガスによって射手が火傷を負うような場合にのみ害となる。凹みは、弾体が筒内を自由に通過できるかぎり害はない。それでも、装備の手入れを怠るな。
射撃の成功で常に重要なのは、
— 照準器が曲がっていないこと、
— 照準線が合っていること(参照26、27ページ)、
— 引き金装置が完全に作動することである。
図1 パンツァーシュレックの各部名称
Korn … 照星
Kimme … 照門
Rohr … 発射筒
Schutzschild … 防盾
Schutzbügel … 砲口保護バー
Handhabe … グリップ
Spanngriff … (発火装置の)コッキング・グリップ
Abzug … 引き金
Sicherung … 安全装置
Stoßstange … 押し棒
Stoßgenerator … 点火用打撃式発電機
Umschalter … 切替レバー
Sperre … ストッパー(ロケット弾落下防止)
Steckerkasten … プラグ箱(発火用接続箱)
Kontaktbolzen und Steckerbuchse … 接触ボルトおよびプラグ差込口
Klemmstück … クランプ部
Behälter für Ersatzscheiben … 予備ガラス入れ
Tragegurt … スリング
Anschlagbolzen … ストップピン
Massebolzen … 接地ピン
Schutzkranz … 保護リング
図2 パンツァーシュレックの弾薬
8,8 cm R PzBGr 4322(冬期弾 43/44)
Vorstecker … 安全ピン
Aufschlagzünder A.Z. 5095/1 … 衝撃信管 AZ 5095/1
Geschosskopf mit Hohlladung … 弾頭(成形炸薬入り)
Klebestreifen … 接合テープ
Brennkammer mit Treibladung … 燃焼室(推進装薬)
Holzgriff mit Stecker … 木製把手(プラグ付き)
Düse mit Leitwerk und Zündeinrichtung (Abfeuerung) … ノズル(尾翼・発火装置付き)
8,8 cm R PzBGr 4992(冬期弾 44/45)
Kontaktring … 接触リング
※他の各部名称は 8,8 cm R PzBGr 4322 と同じ
B.パンツァーシュレック弾薬
3. パンツァーシュレックはロケット弾である。 重量 3.3 kg(図2)。
弾薬についての正確な知識は、良好な命中率を得るための本質的な前提条件である。
弾は次の点で相違する。
— 発射方式(4)
— 推進装薬入りの燃焼室(5)
4. 発射
弾種:4322
識別:弾頭および梱包箱に「4322」(図2)
発射方式:旧型器材…差込接点/新型器材…差込接点
切替レバーの位置:「St」〔=Steckkontakt〕が見える
弾種:4992
識別:弾頭および梱包箱に「4992」(図2)
発射方式:旧型器材…差込接点/新型器材…リング接点
切替レバーの位置:「R」〔=Ringkontakt〕が見える
どの弾種も旧型・新型いずれのパンツァーシュレックからでも発射できる。
しかし、もし用意できるなら、装填がより簡単で速いため常にリング接点を用いること。
5. 燃焼室(推進装薬入り)
弾種:冬期弾 1943/44(4322 のみ)
識別:梱包箱…◯印(Ringe) 燃焼室…Arkt
使用に適する温度範囲(梱包に表記):−40°C ~ +30°C
弾種:夏期弾 1944(4322 のみ)
識別:梱包箱…横置き十字(Liegendes Kreuz) 燃焼室… ―
使用に適する温度範囲(梱包に表記):−5°C ~ +40(あるいは +50)°C
弾種:冬期弾 1944/45(4322 または 4992)
識別:梱包箱…Arkt 44/45 燃焼室…Arkt 44/45
使用に適する温度範囲(梱包に表記):−25°C ~ +25°C
フロントサイト高さ調整「冬期弾44/45」の設定(図10)
※マニュアルには記載が無い補足説明
「後期型フロントサイトは射撃距離に応じた「100」「150」「200」の目盛りと使用弾薬に応じて調整する目盛り「+」「0」「-」があり、フロントサイトを上下に動かして調整する。」
冬期弾 1943/44
+25°C 用:印「0」
−25°C 用:印「-」
夏期弾 1944
常に:印「-」
冬期弾 1944/45
+25°C 用:印「+」
0°C 用:印「0」
−25°C 用:印「-」
弾薬の温度は暖かいほうが命中の見込みは良く、したがって有利な交戦距離も大きくなる。
ただし:
発射時に推進装薬が許容以上に高温だと、筒内で推進薬が破裂する危険がある! 太陽光に注意! 弾は直射日光の下に置かないこと! 影は動くことに注意! 弾はできるだけ乾燥して保管する。
許容以上に暖まった弾は、冷却後なら再び使用できる。
冷え方の速さは温度差に依存する。もし弾薬が直射日光で+50°Cまで温められてしまった場合、外気温 +20°Cの条件では+25°Cまで冷えるのに約6時間かかる。弾薬箱は開けておくこと。
6. 成形炸薬弾頭
弾頭は既知のあらゆる敵戦車の装甲を貫徹する。ただし、着弾角はできるだけ大きくすること。
着弾角は、側面角(図3)が大きいほど、また装甲面がより直角に近いほど大きくなる。
図3 着弾角:射撃方向(Schußrichtung)の矢印、小さな側面角(ここでは45°)/大きな側面角(ここでは90°)の対比
戦車に対してのみ撃て! 軟らかい地面に当たった場合、歩兵に対する効果は小さい。
7. 衝撃信管(AZ 5095/1)
弾は信管内の安全ピン(Vorstecker)によって安全化されている。この状態なら装填でき、危険なく携行できる。
注意!
・安全ピンは装填の直前に抜け。
・安全ピンのない弾を落とすな。また振動を与えるな。さもないと銃身破裂の危険がある。
・安全ピンのない弾は必ず廃棄し、信管に触れないこと。
安全ピンを抜いた後でも、弾が振動を受けていなければ、安全ピンを挿し戻すことで再び安全化し、再使用できる。
AZ 5095/1 では、射手から前方3 mまでの距離にある軽い偽装(掩蔽物)は危険なく撃ち抜ける。
※砲口近くにある草や枝などに発射したロケット弾の信管が接触しても作動せず(安全装置がある)に射撃が可能
C. 取り扱い
8. 原則事項
a) パンツァーシュレックは立射・伏射・膝射のいずれでも射撃できる(図4–6)。
b) 防盾は常に兵器に装着し、輸送時のみ取り外す。防盾は確実に固定し、手の保護板は下げた状態にすること。
c) 防盾なしで射撃すると、火薬粒子で負傷する。
d) 防盾がない場合、射手はガスマスク(フィルタなし)を着用し、手袋をはめ、耳は頭巾・ツェルトバーン等で保護する。最低でも保護眼鏡を掛けること(眼の保護)。
e) 耳に綿を詰めると、射撃時に聴力を保護できる。
9. 射撃のための準備
射手:
陣地を選定して擬装し、フロントサイトを設定する(図10)。
短射・遠射が繰り返し起きる場合は、照準器を修正する。
装填手:
擬装および弾薬の準備。弾体の汚れ、損傷の有無を点検(尾筒の翼に付いた雪や氷を除去)。木製把手を緩め、切替レバーを正しい位置にする。
10. 装填
a)射手:コッキングと安全化
コッキング・グリップ(Spanngriff)を安全装置が掛かるまで引き、
装填手へ号令:「よし!」
b)装填手:
安全ピンを抜く。
安全ピンは保管する。
弾を筒へ!
砲尾のストッパーを押し下げる。弾を重心部で握り、手が保護リングに当たるまで筒内へ押し込む(図7)。
ついで弾をいったん離し、尾筒のノズル内側をつかみ(図8)、軽い圧力でストップピンまで押し込む。ストッパーを放す。弾の後部がストッパーに当たるまでわずかに引き戻す。翼の正しい位置(図9a—c)。
差込接点(Steckkontakt)発射では、プラグをソケットに差し込む。
リング接点(Ringkontakt)発射では、プラグは垂らしておく。
射手へ号令:「よし!」
これで電気回路は閉じた(図9a,9b)。
引き金を引き、点火用打撃式発電機を作動させると電流が生じ、閉回路では推進装薬を点火する。
ゆえに:
— 射手:装填時は必ず先に安全装置が掛かった状態とし、手は引き金から離す!
— 装填手:装填済みのときは筒の後方に近寄るな。
装填されたパンツァーシュレックで取り扱い練習を行うことは禁じる。
例外は木弾(演習弾)使用時のみ。
11. 射撃姿勢(図4,5,6)
パンツァーシュレックをゆるく、水平の上腕(肩ではない)に載せ、できるだけ前へ突き出す。目 — 照門の距離が大きいほど狙いやすい。パンツァーシュレックを引きつけないこと。発射は無反動で行われる。
左手でグリップをしっかり保持し、筒のすぐ下に置く。さもないと発射炎で火傷する。
— 装填手:筒後方に近寄るな! 可燃物をどけろ! 弾薬は脇へ!
— 射手:伏射のときは脚を筒後方から外すこと!
12. 安全解除
コッキング・グリップ内の安全装置を押し下げて外す。
コッキング・グリップは前方の定位置へ戻る。
13. 照準と距離測定
照門と照星で照準(図10)。戦闘距離に応じて、照星で100、150、200 mに合わせる。
a)弾薬「Arkt 44/45」では、
−25°Cで100 m、0°Cで150 m、+25°Cで200 mまで良好な命中の見込みがある。
b)夏期弾 44 および「Arkt※旧型寒冷地用弾薬」では、100 mまでのみ射撃すること!
入念な距離測定が成功をもたらす。陣地戦では地形上の目標点を覚えておけ。図11も目安を与える。
図11 ― 距離測定
Wintermun. 44/45 → この照準図では、戦車がちょうど枠内に収まると 約200m の距離にあることを示す。
14. 静止した戦車に対する照準点
図12に示すように、距離によって照準点(Haltepunkt)と弾着点(Treffpunkt)が異なる。
戦闘距離(Kampfenfernung)と照準:
100m → 照準線:100m
150m → 照準線:150m
200m → 照準線:200m
100m未満 → 照準をやや低めに
※ 図中の「+ Haltepunkt」は狙う位置、「◎ Treffpunkt」は実際の命中点を示す。
注意事項:
急な上り坂や下り坂(例:山岳戦)、建物の窓から撃つ場合などは、必ず低めに照準をとること。弾着位置は事前に試射で確認するのが望ましい。
斜めまたは移動目標への照準補正
移動目標対応照門(Vorhaltekimme)を使用する。
図では戦車が斜め方向(左30km/h、右15km/h)に移動する場合の照準補正を示す。
弾道遅延を考慮して、目標の進行方向に応じて「照門の横切りスリット(左右15・30)」を使う。
注記:
・戦車が横方向に移動する際は「前方を切るように」狙え。
・接近してくる場合は「中心よりやや上」で照準。
・遠ざかる場合は「中心よりやや下」で照準。
15. 走行中の戦車への射撃
・正面へ向かって来る場合は、やや低めに照準せよ。
・遠ざかって行く場合は、やや高めに照準せよ。
・斜め、横行の場合は移動目標対応照門(Vorhaltekimme)を用いよ(図13)。
照門の側方の刻みを、戦車の速度と進行方向に応じて用いる。移動目標対応照門を用いる場合、戦闘距離は問題とならない。
16. 発射
引き金はゆっくり引き切ること。抵抗点なし※。身じろぎするな! 目は開けておけ! 反動はない。
※引き金は引き始めから撃針が落ちるまで抵抗は一定、落ちる直前で重くならない。
注意! 後方の筒口からは激しい発射炎が出る(図14)。これは最大30m後方まで飛ぶ。
装填手:顔をそむけよ! 照準変更(筒のスイング)の際は要注意!
図14 発射時の火炎噴流(Feuerstrahl beim Abschuß)
17. 不発時の処置
・接点が正常か点検せよ。
・切替レバーは正しい位置にあるか?
・プラグは確実に差し込まれているか?
・尾筒の翼の接触ボルト・接地ボルトの箇所は塗装がこすれて導電できる状態か?
・弾体を少し前後に動かせ。
装填手:自分の安全に注意せよ! 遅延点火の危険がある。可能なら1分待て!
射手:手を引き金から離すこと!
点検ののちもう一度引き金を引け。なお不発なら薬室から抜き出して廃棄せよ。複数の弾が不発なら、本器は使用不能。
18. 弾着の観測
装填手:発射直後に頭を上げ、弾着位置を観測して射手に伝えよ!
19. 安全化と弾抜き
射手が発射しない場合は、安全化せよ。運搬に先立ち、必ず弾を抜くこと。
装填手:差込接点発射のときはプラグを抜く。ストッパーを押し下げ、弾を筒から引き抜く。安全ピンを信管に挿し戻し(このために取り外した安全ピンを捨ててはならない)、抜け落ちないよう確実にする。木製把手を取り付ける。(弾を抜いた本器は)安全解除して引き金を引き、撃鉄を休止位置に戻して撃針スプリングのテンションを緩めること。
20. 不発弾
自軍地域にある不発弾および使用不能弾は、専門要員により破裂処理させること。
D. パンツァーシュレックと弾薬の携行
21. 本器の携行法
a)行軍中:本器は弾を抜き、撃発機構を弛めた状態(コッキングしない)とする。携行法は各自の任意または部隊指揮官の命令による。例は図15参照。
図15 行軍中の本器の携行法
b)行軍警戒時および戦闘中:本器は装填・コッキングし安全装置を掛ける。具体的な携行法は地形に依存する。例は図16参照。
22. 弾薬の携行
Rückentrage 42(背負いラック 42)にロケット弾5発を搭載。(図17)。
背負いラックを下ろすときは、地面に強く打ち付けるな! 信管は敏感である。
図16 戦闘中の本器の携行法
背負いラックがない場合
弾薬は弾薬箱に入れて携行しなければならない。弾薬箱の代わりに、1発用の厚紙筒を用い、背負って運搬してもよい。
梱包されていない弾の運搬には注意!
23. 積載
パンツァーシュレックは、とりわけ照準器と発射装置が損傷しないような方法で積載せねばならない。
弾薬箱の内部仕切りに確実に固定しておかなければならない。さもないと信管が損傷するおそれがある(運搬中の爆発の危険)。
無包装の弾もラックに載せて車両で輸送できるが、走行による衝撃でも信管が損傷しないよう確実に保護されていなければならない。
E. 訓練に関する注意
24. 訓練用として(実包のほかに)使用できるもの
a) 訓練弾 8,8 cm R PzB Gr 4320 Bl ならびに 8,8 cm R PzB Gr 4990 Bl。
不活性の弾頭(炸薬無し)を持つが、推進装薬は実包用と同じく実装。取り扱いも弾道も実包と同じ。
b) 演習弾(Exerziergranaten) 8,8 cm R-PzB Gr 4329 Ex ならびに 8,8 cm R PzB Gr 4999 Ex。
完全に不活性で、装填練習専用。
25. 訓練射撃の安全規定
必要な安全区域の幅は地形と射手の習熟度によって定める。平坦で開けた地形における熟練射手の目安としては図18を適用。
砲口仰角は200 m距離用の通常値を超えてはならない。
目標周辺の安全距離は実包の場合150 m未満としてはならない。
移動目標を撃つ場合は、それに応じて排除区域を広く取ること。目標背後の安全確保は跳弾の危険があるため必須。
見学者は既存の遮蔽物を活用すること。初心者の射撃では、短弾(手前着弾)の危険があるため射座の周囲の安全距離を拡大すること。
図18 安全区域
(模式図。射座後方30 mの扇形区域/左右各150 mの側方安全帯/目標手前~200 mの射撃路/目標背後は長大な安全域〔約600 m〕。縦方向の高さ目安〔4 m〕。
F. 照準線の点検と修正
26.
照準線の点検と修正は、機会あるごとに実施すること。可能なら武器整備要員が行う。
a) 照準板(Richttafel)を作成する(図19)。
b) 照準板を照星から10 mの位置に垂直に設置する。
c) 糸(馬毛・細糸など)で十字線を作り、筒の前端・後端の刻みに掛けて、蝋・糸などで筒外周に固定する。十字線の中心は筒の正確な中心になければならない。古い筒で刻み(Kerben)がないものは、前後端面に相互直角となるよう4本の刻みを三角ヤスリで深さ1 mmに加工して十字糸を掛けられるようにする。
図19 Richttafel(照準板)
パンツァーシュレック用(冬期弾44/45用)
試験距離:10 m
S – Seelenachse … S:筒軸(銃腔軸)
V – Visierlinie … V:照準線
L – Lotlinie … L:鉛直線(下げ振り線)
図内の寸法表示は mm。
板の大きさ:約 800 × 215 mm
各マークの意味:
「+」-Marke … 上方の照準点(150 m用)〔冬期弾44/45で +25°C〕
「0」-Marke … 中間の照準点(150 m用)〔冬期弾44/45で 0°C〕
「–」-Marke … 下方の照準点(150 m用)〔冬期弾44/45で −25°C〕
d) 筒軸を照準点 S の中央に合わせる。(十字糸の中央=筒軸が照準板Sの中央に来るように調整)
e) 可動式照星の高さと、移動目標対応照門の左右を調整し150m用の照準で通常照準としたとき、照準線が中段の照準点マーク「V」の下縁に一致するようにする〔冬期弾44/45 0°Cの場合〕。
f) 照星ホルダー(可動式照星が付いている照準フレーム)に、eで調整した可動式照星の150mマークと同じ高さでケガキ線を刻み、「0°」と刻記。
さらに、上側に「+°」、下側に「-°」も追加する(図19の三つの黒マーク=+25/0/−25°C時の150m照準点)。
g) 修正作業の間、筒軸の位置が照準点 S に対して変化していないかを繰り返し確認すること。
27. 旧式の器材の点検・修正
新たに刻む「+°」マークは従来の「Arkt(冬期弾)を+25°Cで使う時の上マーク」と同じ高さ。「0°」はその約3mm下、「-°」は約6mm下に設定する。
ベルリン、1944年12月1日
陸軍最高司令部
陸軍兵器局
開発・試験部
代理:ジョン