■水平器
計測の基準点を確認するため機器の水平確認は必須。Rk31には本体の水平を確認できる円形水平器と光学部の前後の傾きを確認する水平器の2つを備えている。
光学系の上部に設けられた水平器。
■角度調整(左右)
右側のローレット加工されたダイヤルを回すと本体上部が左右へ回転する。連動して回転する1ミル毎の目盛りが刻まれた左のダイヤルを読むことで、1/6400(1ミル)単位で調整可能。
本体は1目盛り100ミル。1〜64までの目盛り。
小さな目盛りが「0」、本体目盛りは「64」を指す。角度計測はこの状態から始める。
ダイヤルを1回転させ100ミル動かした状態。本体目盛りが「1」へ動いている。
大きな角度を調整する場合、ダイヤルを何十回も回転させるのは時間が掛かる。ダイヤル横の突起を手前に倒すと回転機構ギアの噛み合わせが外れるため、本体の角度を任意の位置に素早く回転させることができる。
■角度調整(上下)
上部のダイヤルにより光学部の俯仰角を調整する。調整単位は左右回転と同じ1/6400(1ミル)、小窓から見える指標は1目盛り100ミルを示し、ダイヤルの回転と連動する。
Rk31は光学部を水平に保つと指標は「0」ではなく何故か「300ミル」を指す。現存する他のRk31の画像を見ても水平位置は300ミルを指すように設計されている様子。ラフェッテ用の光学照準器、MGZ34やMGZ40も水平を示す指標が「0」ではなく「3」となっており、これと共通する。
俯角の目盛りは水平から300ミルとなる「0」までしかないが、光学部はさらに200ミルほど俯角側に動く。
光学部を俯角側へ最も下げた状態。
仰角側は最大1400ミル(水平からは1100ミル)まで。