■木製収納箱

















初期のRk31は革製の収納ケースとなっており、本体とペリスコープはそれぞれ別のケースに収納していた。途中から本体・ペリスコープ・付属品をまとめて収納できる大型の木箱に変更された。ここでは木製の収納箱を紹介する。

箱はスチール製の枠部品に木製板を取り付けた構造で強固。箱内部は中央が仕切られており、上下の空間に分かれる。本品には欠損しているが、左右のD環にはスリングが装着されると思われる。箱はRk31と同色のフィールドグレイで塗装され、上面には「R.KR 31」のステンシル文字が白で書かれている。

箱サイズ 195×145×345㎜   重量 2565g




箱には以下の品が収納される。

・Rk31本体
・ペリスコープ
・夜間照明装置
・照明装置用乾電池収納ケース
・照明装置用予備電球 × 4個
・清掃用布
・清掃用ブラシ

3脚は専用の革製ケースに入れて運搬する。



フタの固定金具はドイツ軍では一般的な汎用品を使用。







箱内部の木板は未塗装。内部の仕切り板や傷防止のフェルトは必要最小限に配置されている。




フタの内側にはレティクル照明装置に使う予備電球とフタを閉じたときにRk31本体とペリスコープを緩衝する押さえが設けてある。




フタ内側のプレート。「Rk31を使用する前に、方位磁針を設定する」というような内容が書かれている。







木製のブロックに並んだ予備電球が4つ。ボタン金具には製造メーカー「STOCKO」の刻印あり。




ペリスコープは専用の仕切りがあり底面には傷防止のフェルトが貼られている。Rk31本体は底板に固定されたアルミ製支柱に差し込み固定する。




「Ausblick」のプレートはRk31の収納向きを示しているようだ。対物レンズをプレート側へ向ける。




箱の隅にある革製のベルトは清掃用布と清掃用ブラシのホルダーと思われる(共に欠品)。







Rk31とペリスコープを収納。













箱の下はL字型ロック金具を外すと、上側へフタが開く。







下の空間にはレティクル照明装置、乾電池収納ケースが収まるものの、仕切りなどは設けられていないシンプルな造り。



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