■SF14Z 収納木箱 その1





SF14Z本体を含む付属品一式(3脚は除く)を収納する木箱。スチール製の主要フレームに木製板をリベット止めした作り。箱サイズが大きく重量があるので、背負って運搬するためのスリングが付く。箱サイズは270×240×475㎜、中身が空の状態で重量7.2kg、中身が入った状態では14.8kgとなる。










入手時には明るめのグリーンで再塗装されていたため、塗膜を完全に剥がし再塗装を実施。木部、スチール部品共にグリーンの下には黒のオリジナル塗膜が確認できたので、これに合わせた色で再塗装。




箱側面、スリング金具の横に不鮮明な刻印。「?d 43」とあるため1943年製。




上面には「S.F.14Z」の大きなステンシル文字。













フタのロック金具は汎用品。金具を引っ張る際の持ち手は革製。製造メーカーコードと思われる「frn」と1942年製を示す「42」が上下2か所に打たれている。










背負い用の革製スリング。この収納木箱には持ち手が無いため木箱を持ち上げる際にも使用する。スリング上部は外と内側から長方形の金属プレートで革ベルトを挟み、3本のボルトナットで固定される。スリング幅は35㎜。










下部はスリングと木箱の双方に取り付けられたD環をフック金具で接続する。金具形状には複数のバリエーションが確認できる。







スリングは長さ調整が可能。







背負った際に腰があたる箇所には革製パッドが設けられる。




このパッドは本体とは別部品になっており、上にスライドさせると取り外す事が可能。










パッドを外した状態。箱の両サイドにはパッド取り付け用のレール金具が取り付けられている。










周囲をリベット止めされた革製パッド。リベットはやや蛇行しており、底板に対してパッドが斜めに固定されているなど、ドイツ製らしくない仕上がり。







革製パッドの裏側。底板は真鍮製のように見える。錆びる心配が無く見えない場所のため未塗装。リベットは雑に処理されている。




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