■SF14Z の分解 その2











ペリスコープ下部は真鍮鋳造からの削り出し。プリズムが収まる内部の一部に鋳造肌が残っている。



















ペリスコープ筒の下部に配置され対物レンズからの光を接眼レンズへ導くプリズム。視野に影響するエッジは鋭く、関係ない部分は繊細な面取り加工が施されている。基部の金属部品には本体とは異なる「429」の番号が打刻されている。







プリズムは3本のネジでペリスコープ下部に固定される。独軍光学機器の場合、光軸調整の必要が無いレンズ・プリズムの固定精度は極めて高く、取り付け位置が曖昧になることはない。取り付け位置が曖昧な部品である場合は、光軸調整の役割を持っている場合が多い。







ペリスコープ筒下面のフタとなる2枚のスチール製プレート。理由は不明だが左右の部品で表面仕上げが違う。このような場合、製造後に部品を交換した可能性もあるがどちらも「A322」と打ってあるので製造時のオリジナルであることが確認できる。プレート表面の製造番号「1476」とは別の製造番号?「A322」が付与されている点も興味深い。









左右ペリスコープの中心軸。中心軸の内部には砲隊鏡の俯仰角を調整するギヤと可動部の動きを調整するシャフトが内蔵されている。







俯仰角調整用ノブとシャフト。







砲隊鏡下部の円形リング内には俯仰角調整用のウォームギヤが組み込まれている。










3脚などの支柱を差し込むマウント基部。多くの独軍光学機器と共通サイズである直径13.5㎜の支柱に対応している。



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