■SF14Z の分解 その3











真鍮部品で構成された接眼レンズ周り。内側に加工されたらせん状の溝には接眼レンズ鏡胴が嵌合する。







ペリスコープ部が動いても接眼レンズ側が回転しないよう、回転機構を内蔵した基部。










ローレット加工が施されたピント調整用のダイヤル。接眼レンズを分解・取り出す場合このダイヤルを先に取り外す。一体の削り出し部品のように見えるが、数字と指標が刻印された部分は別パーツ。ここは逆ネジ(他のドイツ軍光学機器でも逆ネジの場合が多い、例えばDF10×80の接眼レンズなど)となっているので、分解時には注意する。










接眼レンズは同年代のドイツ光学機器と同様の部品構成だが、鏡胴の外側(ピント調整用)と内側(光の反射防止)のそれぞれに加工された溝が美しい。このような繊細な加工が施された部品は1930年代に設計・開発されたドイツ軍光学機器にはあまり見られない。




鏡胴の縁にも「A322」の文字が書き込まれている。




レティクルレンズが装着された右接眼レンズ。







取り外したレティクルレンズ。側面に加工された楕円形の穴はレティクル照明装置の採光用。レティクル線とレンズ枠の組み立て角度が一致するよう、枠側にも目印となる十字線が書かれている。




右接眼部の部品構成。










高精度な削り出し部品で構成された液体式水平器。水平器の回転機構にはここもウォームギヤが使われている。



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