■1944年製 測距儀 金属製収納ケース その1



測距儀本体とすべての付属品を収納するケース。木製と金属製の2種類が存在し、おそらくは初期が木製、後期がここで紹介している金属製と思われる。







外装はスチールのプレス製。ケースの大きさは横1205㎜、幅230㎜、高さ162㎜。中身が空の状態で重量は11.2㎏。 工場出荷時には内・外装共にダークイエロー単色で塗装されているが、このケースは配備部隊で塗装したと思われる、レッドブラウンと明るいダークグリーンの3色迷彩になっている。




天面には「Em.1mR.36.B.」のステンシル文字が確認でき、B型専用のケースとなっているが「Em 1m R36」も問題無く収納できる。 また箱の側面には赤色で「22」の文字も書かれている。





箱の底面。補強用と思われる2本のリブがある。丁寧な事に底面にまで迷彩塗装がしっかりと施されている。各部の表面に見えるマイナスネジは内部部品の固定用。










箱の左右両端には運搬用の取っ手が付けられる。










フタのロック金具。U字型の金具を操作することで開閉できるドイツ軍では一般的なタイプ。




フタの丁番はリベット止め。




ケース側面、取っ手の下に打たれたバッフェンアムトは数字が不鮮明だが「fwq」のメーカーコードから測距儀本体と同じ製造元であることがわかる。ケース本体に打たれた刻印はここだけ。











フタとケース本体は布バンドで接続されており、写真の角度以上にフタが大きく開かない構造。





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