1メートル測距儀 / Entfernungsmesser 1m R36
火砲・火器の命中率を左右する重要な要素である「目標までの正確な距離」を測定する測距儀(レンジファインダー)。ドイツ軍も用途にあわせて様々な測距儀を使用しているが、ここで紹介するのは兵士1名で操作・距離測定が行える基線長(左右の対物レンズ間の長さ)が1メートルのもの。名称は「Em 1m R36」。500メートルから10,000メートルまでの測距が可能なため、小・中口径の対空砲や対戦車砲、MG34・MG42などの機関銃射撃まで幅広く距離測定に活用されている。本項では測距儀本体の他に、重い測距儀(重量6.2㎏)を肩と上半身で保持し、長時間の測距を可能にする「ショルダー・ハーネス」も合わせて掲載する。
Em 1m R36は各部が高度な技術を持って生産されており、ドイツ光学機器の高品質を実感できる。本項では以下の4本を掲載している。
・1942年製 製造メーカー「fwq」 ドイツ軍オリジナルのジャーマングレイ塗装。
・1943年製 製造メーカー「fwq」 戦後ノルウェー軍で使用。フルレストアを実施。
・1943年製 製造メーカー「fwq」 戦後ノルウェー軍で使用。こちらもフルレストアを実施。
・1944年製 製造メーカー「fwq」 ドイツ軍オリジナルのダークイエロー塗装。収納ケース・付属品付き。
■各部のディテール紹介