■1944年製 測距儀 金属製収納ケース その5


■支柱架












光学機器用の3脚架などに測距儀を載せる際に使用する支柱架。アルミ製となっており非常に軽量。



3脚のマウント側にある支柱へ差し込み、楕円形のネジ回しで締めて固定する。




刻印は支柱中央部の左右に2つだけ。薄く打たれた「WaA202」のバッフェンアムトはカール・ツァイスを示し、「C」と「Z」を組み合わせたロゴマークも「Carl Zeiss」を示すと思われる。








1メートル測距儀へ装着したところ。支柱架とゴム製フードの取り付け基部が大きく干渉しており、支柱架に載せた状態では仰角側へ測距儀の角度を調整できないという重大な欠点がある。






箱の中には上下逆にして収納する。




■25メートル 巻尺





測距儀と調整板の間隔を測るための25メートル巻尺。ケース表面は革製だが中に芯となる素材が入っているためかしっかりとした剛性感がある。中央の金属部はアルミ製。

表面の文字「HEERESEIGENTUM」はドイツ陸軍の所有であることを示す。




アルミ部品の刻印。「H」は陸軍、「1940」は製造年、「25m」は巻尺の長さ、「WaA204」のバッフェンアムトは該当するメーカーが複数あり不明。










中央のアルミ金具は目盛りテープを巻き戻す際に回す小さなハンドルを内蔵している。テープの引き出し・巻き戻しともにスムーズに動く。




化学繊維?と思われる目盛りテープ。1メートルごとに赤字で「1M」「2M」「3M」の表示。10cmごとに数字表示があり、各数字の近くには何メートルであるかが即座にわかるよう赤字でメートル数字が記されている。目盛りはテープの裏側にも表示あり。






保護フェルトの貼られた仕切り板内部にきっちりと収まる。




■夜間照明装置





夜間使用時にレティクルの表示を照らす照明装置。1m測距儀は左右にそれぞれレティクルがあるため照明装置も2つセットされている。専用品ではなくMGZ34やMGZ40などにも使える汎用品。




フタつき木箱の中に電気分配器と共に収納する。








照明装置の接続。電源分配器へ4.5ボルト乾電池が入った電池収納ケースと2つの夜間照明装置をそれぞれ接続させる。




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