■測距儀光学部 その2
左右に配置されるレティクルレンズ。2枚のレンズが重なっており、レンズの合わせ面にレティクルパターンが印刷されている。
レンズの直径は14㎜。この中に独特の形状をしたレティクルが見える。
レティクルの横幅は5㎜。並んでいる各数字の幅は僅か0.05㎜。あまりに小さすぎて、肉眼では数字が読めない。極小・微細な文字を鮮明に印刷できる技術にも感心する。
マクロレンズを使い撮影した測距儀のレティクルパターン。
レティクルレンズは2本のネジで筒本体に固定。側面には手書きで「525」のシリアル番号が記入(写真は数字が逆さ)されている。
筒の両端部分。レンズは1群2枚構成。鏡胴(レンズを取り付けるための筒)は筒にネジ止めが多用されているが、このレンズに限っては筒へ圧入されている。レンズを鏡胴へ固定するリングもネジ込み式が一般的であるが、ここではろう付けで固定されている。後部に配置された側面に一定間隔の穴が開いたリングは圧入された鏡胴を取り外す際に使用する。