■測距儀光学部 その3








測距儀の左側(使用者から見て左)にある調整ノブ。調整ノブを回転させることにより、本体筒の内部にある光学筒全体の左右角度を変化させることができる。この調整は左右の目に映るレティクルの高さを一致させる事を目的としており、測距儀に付属する調整板を用いて光学系を事前調整する際にこのノブを操作する。そのため実際の測距中にこのノブは操作しない。

調整ノブからギヤとシャフトを介してネジ山を回転させると、ネジの回転量に合わせて光学筒全体が押されて、本体筒内部で角度が変化する構造。




調整ノブの上部。ノブの回転をかさ歯車(べベルギヤ)によってシャフトへ伝達する。




調整ノブは不用意な回転や誤操作を防ぐため、カバーで覆い操作口を2か所に制限。さらに一番外側に付く部品(写真右側)が90度回転する事により、操作口を完全に塞ぐことも可能。調整ノブ一つを見てもかなり複雑な設計がされている。









こちらは測距儀の右側(使用者から見て右)にある調整ノブ。長いロットを介して対物レンズを回転させる。こちらも光学系を事前に調整する際に使用する。







調整ノブの上部。0から74までのダイヤル数字は距離を表示していると思われるが詳細は不明。ノブの操作に連動して回転する。この数字は測距儀本体に設けられた丸い小窓から確認できる。




長いロッドに接続したギヤと対物レンズ周囲のギヤが噛み合って対物レンズをクルクルと回転させる。この対物レンズは目視で見る限り、ただの平ガラス。平ガラスが回転したところで、何か変化が起こるわけでもなく、実際に覗いて調整ノブを回しても何も変化しない、距離表示ダイヤルは変化するのだが...






対物レンズは前面にある4つのマイナスネジによって本体筒に固定される。写真は一つ前の項目で紹介した測距儀右側の対物レンズであるが、左側は調整機構が無いためギアなどが省かれたシンプルな形状となっている。




光学筒と対物レンズの中間に設けられた調整用のレンズ。ノブの操作に連動してレンズが90度可動する。通常の使用時にはレンズを倒して収納状態とし、「調整」の際にはレンズを起こす。写真右がレンズを倒した状態。

このレンズを使用するとより近距離にピントが合うようになる。測距儀に付属する「調整板」を用いて光学系を調整する際にこのレンズを使う。







調整レンズとノブはH型の金具で接続される。







対物レンズに接しているペンタプリズム。対物レンズから入ってきた光をプリズム内で反射させて光学筒へ導く。




測距儀内部の位置関係はおおよそこのようなイメージ。こちらは使用者から見て左側。




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