■ラフェッテ34 対空射撃姿勢

ラフェッテ34に専用の支柱(Lafettenaufsatzstück)を取り付けて対空射撃の姿勢にしたところ。MG34やMG42用の対空射撃用3脚としては軽量・安価なドライバイン34/40(Drebein 34/40)も採用されている。ドライバインと比較すると、3脚の重量が重く、重心が低いのでより安定した射撃ができる。

※上の写真はクリックすると大きな画像が表示されます。



対空射撃時に使用する専用の支柱とクレイドル。ここで紹介している3点は大戦中にドイツ軍が使用したものとほぼ同型であるがオリジナルではないのでご注意いただきたい。










独軍オリジナルのクレイドルは両サイドの軽量穴が一つずつとなっており中央部にも穴がある。また「V」字型の切れ込み形状もオリジナルとは少し異なっている。

MG34の2脚装着基部に取り付ける金具(Lager34)もバッフェンアムトの刻印などが打たれているが非オリジナル。本物に似せた精巧な複製品だけに、現物を見てもオリジナルかどうかの判断は難しい。













クレイドルに取り付けたMG34。接続部分の左右・上下への動きは非常にスムーズである。







支柱の取り付け基部。差し込んだ支柱はロックが掛かる。







ラフェッテ34の本体は前脚を最大まで伸ばし、収納状態から一つロックを動かした前脚角度に設定。後脚は「4」の位置で固定すると、支柱の取り付け基部が真上を向く。上部マウントは折り畳んだ状態とし、光学照準器は取り付けない。








MG34には対空射撃用のスパイダーサイトを取り付ける。写真のMG34は50連のベルトリンクを収納したドラムマガジンを付けているので銃本体が左側へ傾き、かなり仰角がついた角度となる。

※上の3枚の写真はクリックすると大きな画像が表示されます。



マニュアルに掲載された対空射撃の例。MG34ではベルトリンクの引き込み力が弱く、100発以上の長いベルトリンクがぶら下がった状態で射撃すると作動不良を起こす可能性があるため、ドラムマガジンを使用するか、写真のように給弾手によって補助することが望ましい。

また少々わかりにくいがMG34を構える射手はサングラスを装着している。




初期型のMG34が装着された対空射撃姿勢のラフェッテ。支柱は本体よりも明るい色に見える。射撃の反動を抑えるため、地面に座った兵士がラフェッテ本体を保持している。




こちらの支柱も本体とは異なる明るい色で塗装されている。ラフェッテの後脚保持金具には金属製弾薬箱がぶら下がっている。




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